のような状況の中で、3人制バスケが5人制バスケに並ぶ人気競技となる為に今できることを考えました。
このオリンピックという追い風とその灯を消すことなく、更なる競技発展の為に活動を続けることこそがプロとして活動する自分の責任であると考えています。
国内プロリーグや大会の規模が大きくなるというのはもちろん重要な事ですが、最も重要なことは若者が3x3を気軽にプレーし、かつ熱中できる環境を作り継続することだと思います。
今の高校生3x3を取り巻く環境は大人のそれとは比較にならないほど未整備の状態です。
例えば上の図は現在の高校生の3x3の試合環境についてのデータを表しています。
5人制バスケの大会が年間で5大会ほど実施されるにも関わらず3x3の大会は年間1大会のみ。
全国大会の出場校に至っては20倍近くの差があります。
一方で希望がない訳ではありません。
プロの世界でもBリーガーが3人制バスケを兼任している例は多く見られるように、5人制と3人制は両立が可能です。
また単純に両立ができるというだけではなく明らかに3人制をプレーすることで5人制バスケにおける判断力や技術が向上する例をこの目で多く見てきました。
5人制バスケと3人制バスケの両立が当たり前になることで、今の両者間にあるギャップは直ぐに解消できるものと考えています。
ただしここまでは理想の話です。
実際に3x3チームを新設する事、そして大会に出場する事は決して簡単なことではありません。
金銭的な負担が大きくて始められない…指導/練習方法が分からない…試合での勝ち方が分からない…と言ったように、3人制バスケを始めるには多くのハードルがあります。
そこでこのプロジェクトでは3x3をスタートする上で障害となっている『技術面』『金銭面』『試合経験』の3点を齊藤自らがサポートしていきます。
3x3を始めるにあたり高校生チームが負担なく最高レベルの指導を受けることができる仕組みを考えました。
例えば、高校生が3x3の大会に出場する上で掛かる費用・コストをプロジェクトが負担する「奨学金制度」です。
プロジェクトに採択された全10チームは約半年間に渡り、予選出場に必要な『登録費』、大会に参加するための『交通費/宿泊費』などが一部プロジェクトから支給されます。
また全チームに対して3x3のボールを支給、一部チームに対してはユニフォームも含めて提供します。
これによって選手が3x3を始める上での金銭的な負担を最大限まで抑えることができ、金額換算をすると1チームに対しての最大支給額は14万円近くになります。
また3x3の技術・戦術面を日本で指導できる指導者は多くありません。私自身も5人制から3人制に転向した最初の頃はその違いに苦しみました。
そこで「3x3独自の技術・戦術」を、私が直接高校生に対して伝授します。
私がここまで培ってきた5人制/3人制の違いや技術を、惜しみなく次世代を担う高校生に伝えていきます。
その為に「各チームへの訪問指導」と「映像による遠隔指導」を通じて全10チームに対して半年間のサポートを行います。
3x3にはオフィシャルな大会がほぼありません。
そのためいくら技術指導をしても、肝心な実践機会がありません。
この問題を解決するために日本選手権の予選が行われる前に自主的なカップ戦を開催し実戦感覚を養ってもらいます。
なぜ私が高校生3×3チームの創出にこだわるのか。
それは私が様々な挫折と遠回りを経てプロバスケ選手として活動させてもら