るなら西和賀町で合宿することを自体をアート的な活動にしたい」
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「【西和賀】でつながるコミュニティをオンライン上につくることを目的のひとつにする」
ということをねらいとした意識的な運営方法でもありました。
そして実際にさまざまなジャンルの若者たちが全国各地からギンガクに参加し、チャレンジングなプロジェクトを立ち上げ、西和賀での出会いを足掛かりにしてそれぞれの道を歩んでいます。
そんなふうにして、いま、西和賀は北東北の〈文化の交差点〉のひとつとなっています。
私たちのフィールド【西和賀町】のこと
それでは、私たちがフィールドにしている西和賀町についてご紹介します。
西和賀町は岩手県と秋田県の県境に位置する内陸の町です。めちゃめちゃ山の中です。
約590k㎡(ちなみに東京23区は627k㎡、淡路島は592k㎡)全体が北上川の水源地であり、どの季節も非常に自然が美しく、春夏は山菜、秋はきのこ、冬は郷土料理の美味しいスポットでもあります。
また、四方を山に囲まれているわりには何気にアクセスが良く、高速道路は秋田自動車道が通っていますし、本数はとても少ないもののJRも通っており、東北新幹線「北上駅」から乗換1回で町内に入ることができます。
さて、西和賀の紹介で欠かせないものといえば、何といっても「雪」です!
実は西和賀町は今冬の大雪でも毎回アメダスで全国トップ10入りするほどの全国屈指の豪雪地帯!(ぜひ積雪深ランキングで「岩手・湯田」をチェックしてみてください!)
11月頃には初雪が降り、残雪はなんとGW過ぎまで見られます。
もちろんこの豪雪の影響で交通機関が麻痺したり、毎日雪かきや雪下ろしをしなければならなかったりと生活の苦労も大きいのですが、この厳しい環境こそが自然の恵みや息を飲むほど美しい光景、苦労を知っているからこその「去るもの追わず来るもの拒まず」の大らかな町民気質の源にもなっています。
そしてもうひとつ、西和賀町は知る人ぞ知る「演劇のまち」でもあります。
西和賀町には、この土地に定住して活動することにこだわってきた創立70年の劇団があり、私たちの主たる活動拠点であり多くの演劇関係者に愛されてきた演劇専用の劇場があります。
劇団の名前は「ぶどう座」、劇場は「西和賀町文化創造館 銀河ホール」といいます。
ぶどう座は戦後間もない1950年に創立されました。
「観る者も演(や)る者も一定の地域に住んでいて、そのこととのかかわりで演劇を成立させ、そこから現実をひらいてゆこうとする演劇行為」と定義される【地域演劇】というスタイルを掲げ、地域で使われている言葉、地域に伝えられている伝承、地域で暮らしてきた身体を用いて、地域でいま現在起きている現実の本質を鋭く突くような舞台を次々に発表してきました。
ぶどう座の作品では、観客と役者が同じ地域で暮らしている知り合い同士であることを利用したり、あるいは面(マスク)を用いたりすることで、一見分かりやすいセリフや物語でありながら、その意味がいくつもの文脈に受け取れるように意図的に構築されています。
そのため戯曲(シナリオ)には時代を超えた普遍性があり、日本各地の劇団のみならず、海外の劇団にも上演されるなど高い評価を受けてきました。
銀河ホールはそんなぶどう座の実績を礎として1993年に建設されました。
四半世紀にわたり国内各地の劇団を招いての「銀河ホール地域演劇祭」を開催してきた他、全国に先駆けてスタートした高齢者演劇、地元中学校の文化祭を兼ねた演劇