ないということが多々あり、心配と不安は拭い去ることが出来ません。
薩摩おごじょ外観
このプロジェクトで実現したいこと
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、お店は大きな損害を被りました。いえ、それは現在も続いており、かつてない、お店存続の危機だと感じています。昨年は春から初夏にかけて休業を余儀なくされ、営業再開後もお客様は以前のように頻繁においでになることができないでおられます。本年1月8日以降は、二度目の「緊急事態宣言」の発出、飲食店には20:00までの時短営業が求められており、本当に苦しい状態ではありますが、お店は開け続けていきたいと思っています。
私たちが感染拡大防止対策を徹底しているとはいえ昨年夏のお客様は一昨年の3分の1以下、わずかに期待をかけた昨年の忘年会シーズンも残念な結果でしたし、新年会シーズンである今月も間違いなく不発に終わります。このままではお店がつぶれてしまうかもしれません!しかし、祖母トメや母・礼子の想い、通ってくれた元特攻隊の方々の想い、そして何よりも私自身、絶対にこのお店「薩摩おごじょ」を残したいのです!
今回のクラウドファンディングでご支援いただいた資金はすべて、「薩摩おごじょ 新宿店」の運営資金に回し、存続をかけてコロナ禍を戦い抜きたいと思います!
新型コロナ流行前の「薩摩おごじょ 新宿店」店内
プロジェクトをやろうと思った理由
とにかく、この大切なお店「薩摩おごじょ 新宿店」を絶対潰してはならない!その想いが一番です!
先代オーナーである母の時代には、特攻隊員であった方々や元軍人や戦争体験者、そのご遺族・関係者など多くの常連さんでお店は連日賑わっていました。店内には「かきやったもんせ(どうぞ書いてくださいの意味)」、「少飛会 御来店御芳名簿」というノートが複数年間、置かれていました。
そのノートには旧軍時代の所属や階級、名前、連絡先、イラスト、祖国日本への想い、鳥濱トメや礼子への感謝の言葉、そして戦友への想いなどが書かれ、後日、それを読んだ別の方がまた新たに連絡先を書く。このノートを通じて互いに生存していることを知り「薩摩おごじょ」で再会を果たすという、ドラマも数多くあったようです。
「かきやったもんせ」と「少飛会 御来店御芳名簿」は複数冊に及ぶ
特攻隊員の多くは「少年飛行兵(少飛)」や「特別操縦見習士官(特操)」でした。
元特攻隊員が同期であった戦友の最期を勇ましく描く。知覧から飛んだ特攻隊の多くは「第●●振武隊」であった、隊員の袖に「振武」の文字が見える・・・。
昨年、戦後75年を迎えましたが、旧軍人や戦争体験者の多くは鬼籍に入られてしまいました。また、お元気でいらっしゃるとしても、ご高齢のためほとんどご来店されることはありません。しかし、そのご家族やご遺族、自衛隊関係者、特攻隊や先人に崇敬の念を持っている方々、先人の想いを後世に伝えるべく頑張っている方々、そして鹿児島料理と鹿児島の美味しい焼酎を楽しみに来てくださる新しいお客様など、多くの方々に支えられています。
私は祖母と母の遺志を継いで、特攻隊の方々のことを語り継いでいます。講演会だけではなく、場所を選ばず「薩摩おごじょ 新宿店」でも語っています。それは一人でも多くの方に”特攻魂”を知って欲しいからです。”特攻魂”とは、何にも代え難い日本人の矜持、そして、自分よりも他人に優しくすることができるという特別な優しさのことです。
「知覧のおばさん有難う御座います」そこには、永久に知らせます、とある。 平日は東京でお店「薩摩