愛犬と臨む絶景。石巻市北上町で復興住宅を活用しペットフレンドリーホテルがオープン

愛犬と臨む絶景。石巻市北上町で復興住宅を活用しペットフレンドリーホテルがオープン
2021年4月、石巻市北上町にペットフレンドリーな絶景の宿「追波湾テラス」(おっぱわんてらす)がオープンします。震災後に建設された復興住宅をリノベして活用。豊かな自然が際立つ町に愛犬と楽しく過ごせるエリアを創ることを目指しています。愛犬と飼い主のためのよりよい環境の実現に向けご協力をお願い致します。

クラウドファンディングページを見ていただき、ありがとうございます。ペットフレンドリーな1棟貸しの宿「追波湾テラス~考える葦~(おっぱわんてらす〜かんがえるよし〜)」事業プロデューサーの鷹野と申します。

復興から新興へ。支援から共創へ。 一般社団法人新興事業創出機構(JEBDA)代表として、東北復興に関わって10年。ボランティアから始まり、毎週のように東北各地に通い続け、釜石、陸前高田、女川、石巻、山元、南相馬などで、起業家支援&まちづくり支援を行ってきました。

この度、震災直後より関わってきた石巻市北上町で、宿泊・飲食・体験観光事業などを推進するために、地域づくり会社「株式会社芽ぐみ」の経営を引継ぎ、代表取締役に就任いたしました。新たな関係人口・活動人口を創出してサステナブルな地域を共に創るべく、現在、地元の方たちと協力しながら、愛犬と楽しく快適に過ごせるエリア創りに着手しています。

その第一弾として、東北一の大河・北上川が太平洋に注ぐ追波湾(おっぱわん)を臨む高台に、家族同様のペットと豊かなひと時を過ごせる宿泊施設「追波湾テラス~考える葦~」(運営会社:有限会社熊谷産業 運営パートナー:株式会社芽ぐみ)をオープンします。

東北でペットが一番快適に過ごせるエリアを目指し、震災時に建てられた復興住宅が、ペットと泊まれる宿へと生まれ変わります。現在4月のプレオープンにむけて、ペットと一緒に安心して過ごせる空間のためにリノベーション中です。さらに今後、愛犬オーナーのみなさまと一緒に、ペットとより快適に楽しめる環境を創っていくために、クラウドファンディングにて一口オーナーを募集(第一弾)いたします。

<石巻市北上町とは?>

宮城県の東端に位置する石巻市北上町は、仙台から車で約90分。東北一の大河が滔々と流れる河口の町です。北上川には日本有数のヨシ原が広がり、そのヨシ原を海から吹く風が鳴らすさざめきは、「日本の音風景百選」にも選ばれています。

ヨシは水中の栄養素を取り込む自然のろ過装置として、地域の生態系の保持にとっても重要な植物です。また、現地の人は冬から早春にかけてヨシを刈り取り、茅葺屋根をはじめ暮らしの素材として使ってきたりと、地域の生活に欠かせない歴史があります。

<追波湾テラス~考える葦~>

「追波湾テラス」は海を臨む高台に位置し、自然に囲まれた道に沿ってビーチまで徒歩10分。ビーチにはバーベキュー場があり、都会の喧騒を離れ、家族との食事を楽しむことができます。

日本海沿いのリアス式海岸が始まるエリアに位置

海を見渡せる追波湾テラス

ビーチにはバーベキュー場が併設

・施設について

宿泊棟は全部で10棟。2階建てタイプと平屋タイプの2種類があり、どの棟からも眼前に広がる海を眺められます。

建物内はスイングドア、階段マットなどを備え付け。建物の外には足洗い場や、小さなドッグランを併設し、ペットフレンドリーな設計をしています。リードやおもちゃなどのワンちゃん用のグッズも取り揃え、自然の中でのびのびと楽しめる内装・外装となっています。ペット対応については現在工事中です。状況は随時更新していきます!

各客室からは海を見渡せる

広々とした客室

・食事

朝食はミシュランのシェフが地元の食材をふんだんに活用してプロデュース。北上町は「十三浜わかめ」や「べっこうしじみ」の名産地。自然の中で海の幸・川の幸をたっぷり味わえる作りになっています。

夕食は、宿でご用意はありません。
お客様のペースで、愛犬と一緒にお好きなディナータイムをお過ごしください。
オプションで用意する予定の海鮮BBQセットや旬の鍋セットを楽しんだり、近隣の南三陸ホテル観洋や追分温泉といった人気宿の夕食と温泉などもお楽しみいただけます。

・計画中の施設・設備

現在この宿を中心に、周辺に愛犬が楽しめる施設・設備を増やしていくことを計画中です。使われていない土地を存分に活かし、ペットフレンドリーなエリアを作っていきます。

・バーベキュー場付近に大型犬ものびのびできる広いドッグランの整備
・愛犬のための海を見渡せる専用温泉
・愛犬と入れる古民家を活用した飲食店
・ワンちゃん専用のご飯の企画と生産

【追波湾テラス~考える葦~】
〒986-0201 宮城県石巻市北上町十三浜下山15−2
※ホームページは現在作成中です。

石巻市北上町は、震災の津波の被害が激しい地域です。震災前、約1150世帯・4000人が暮らしていましたが、10年が経つ2020年の人口は約950世帯・2300人。

北上川のヨシ原の風景は、ボランティアや地域の方の取り組みのおかげで、その美しい姿を取り戻しつつありますが、まだ人は戻っていません。

北上町とのご縁は、日本を代表する茅葺屋根会社である熊谷産業の熊谷社長と、震災後のボランティアを通じた出会いから始まりました。共に立ち上げたNPO法人りあすの森の理事として10年北上町に関わる中で、工学院大学による「白浜復興住宅」プロジェクトのファンドレイジング支援を皮切りに、ボランティアコーディネート、NPO法人りあすの森の設立(理事)、ホースセラピー、里山活動、茅葺材料になるヨシ原の保全活用、地域の子供たちへの環境教育、長面浦の古民家保全再生など、震災当初から数々のプロジェクトを地域内外の方々と企画運営してきました。

ヨシ刈りイベントの様子

しかし、10年の復興プロセスを経てもなお人口減少に歯止めがかかりません。観光事業で人を呼び込むにも、北上町の宿泊施設はほとんどが廃業し、追分温泉の他に民宿2軒が残るのみです。ボランティアや復興関係者がいなくなった今、新たな関係人口・活動人口を創出すべく、第一弾として熊谷産業の新規事業である宿泊事業を共に立ち上げることを決意するに至りました。

建物は「白浜復興住宅」をリノベして再活用します。
2011年に工学院大学が民間事業による復興住宅として建設し、津波により失われた地域住民のための住居として、また地域コミュニティの回復の場としての役割を担ってきました。

震災から10年が経過し、復興住宅の住民は自主再建あるいは転居先を確保し、全員が巣立って行きました。残された復興住宅の利活用について様々な検討を重ねた結果、今後の地域活性化の中核となるよう長期滞在型宿泊施設として再出発することになりました。

どんな宿泊施設にしようか。

何もないと言われる地域には、人がいないからこそ豊かな自然があります。被災者用の一時的な住まいの役割を終えた復興住宅があります。愛犬と楽しく過ごすにはぴったりでした。少子化とは逆にペットは増え続けており今や家族同様です。またコロナ禍で過密を避けるために過疎の良さが再認識されています。ペットと一緒に泊まれる海辺の一棟貸しの宿なら、「何もない」北上町の地域活性化に貢献できると考えています。

いただいた資金は、ペットと楽しむまちづくりの資金に充てさせていただきます。
今回の資金は、「大型犬ものびのび走れる広いドッグラン」の整備に充てる予定です。

ドッグラン整備スケジュール(予定)

2021年2月〜5月 ドッグラン候補地条件交