1次産業から6次産業化へ新商品開発体験プロジェクト~下北夏秋いちごを全国へ~

1次産業から6次産業化へ新商品開発体験プロジェクト~下北夏秋いちごを全国へ~
年々減少傾向にある農業従事者。「下北夏秋いちご」の栽培・収穫から新商品の開発・加工販売までを体験してもらうことで、農業の楽しさを感じてもらうとともに、下北地域の魅力の再発見と新たな魅力となる「下北夏秋いちご」を全国に皆様に知ってもらいたいと思います!


はじめに・ご挨拶

はじめまして!私は本州最北端、青森県むつ市で2016年から新規就農者として農業を営み、『下北夏秋いちご』の栽培をしております阿部伸義と申します。

私は、下北半島で栽培される『下北夏秋いちご』を全国の方に知ってほしいという想いで、2019年から『下北夏秋いちご』を使った商品を加工販売する株式会社A‐berry(アベリー)を設立し、この下北半島で農業を営む仲間と共に、農業の6次産業化に取り組んでおります!

下北夏秋いちごとは

私が下北半島で栽培している『下北夏秋いちご』についてご紹介します。

通常、いちごの旬は冬から春が一般的ですが、それは、いちごが暑さにとても弱い作物だからなのです。私たちが住む下北半島は、春から夏にかけて吹く山背(冷たく湿った東寄りの風)の影響で、夏でも寒いと感じるほど涼しい日がありますが、その夏季冷涼な気候が夏秋いちごの栽培に適しており、全国的にも珍しく夏でもいちごの栽培ができる数少ない産地の1つとなっています。

主に、ケーキやスイーツに用いられ、棚持ちがよいことから関東や関西方面にも出荷されています。しかし、青森県の下北半島でいちごの栽培が行われているということは、残念ながら全国的にほとんど知られていません。

A-berryの事業内容

どんな農作物にもそれぞれ等級があり、その等級を元に市場などに出荷されていますが、いちごも例外ではなく等級が存在します。等級の中でも少しだけ形が悪いもの、重量の基準に満たない小さいものや大きすぎるもの、熟しすぎてしまった果実などは、規格外として処分するしかないのが現状でした。

株式会社A-berryは、農家が丹精込めて栽培したいちごを一粒たりとも無駄にしたくない、もったいないを形にすることで、少しでも農業者の力になり、『下北夏秋いちご』を全国の方々に知ってほしいという想いで、2019年3月に設立しました。

主な事業としては、下北夏秋いちごの生産農家から規格外品を原料として購入。それを元に新商品の開発や加工製造・販売までを行っており、これまでに「下北夏秋いちごサイダー」をはじめ「下北夏秋いちごシロップ苺の雫462°」、下北夏秋いちご果汁を醸造して作った100%いちごのお酒「下北夏秋いちごスパークリングワイン」や「冷凍下北夏秋いちご」などを販売しております。

プロジェクトを立ち上げた背景

皆さん、日本の農業従事者の現状をご存知でしょうか。日本全国で2010年には約260万人いた農業従事者は、2019年には約168万人にまで減少してしまい、今なお減少傾向にあります。また、農業従事者の平均年齢は66.8歳と高齢化しており、担い手不足による自給率の低下が懸念されています。

私自身、2016年から新規就農者として農業を営んできた中でこうした農業従事者の現状を知り、次代を担い共に農業に携わる若者たちを育成していく大いなる責任があると感じました。

そこで、農業に興味のある若者はさらに具体的に農業従事者を目指せるように、農業に興味のない若者には少しでも興味を持ってもらえるように。そして、この下北地域の農業の発展のために、今回のプロジェクトを立ち上げることとしました!

実施スケジュール

3月 1日 クラウドファンディング スタート
3月30日 クラウドファンディング 募集締め切り
4月 下旬 体験参加者の募集開始(概ね高校生から大学生を10名程度)
5月 下旬 体験参加者の募集締め切り(先着順)
5月 中旬 プロジェクト説明会
5月 下旬 いちご苗の定植体験
6月    夏秋いちご収穫体験・加工場の見学・加工体験
6月 下旬 新商品開発ディスカッション
7月 上旬 新商品の試作・パッケージ制作
7月 下旬 新商品製造
8月 上旬 販売イベントに参加し販売体験
8月 下旬 返礼品の発送
資金の使い道

・栽培管理、収穫、新商品開発、加工製造、販売に関わる体験費用
・新商品開発に関わるパッケージなど諸材料費
・クラウドファンディング返礼品費用
・返礼品発送料
・クラウドファンディング手数料
リターンのご紹介

・御礼メール
・参加者が開発した新商品
(プロジェクト参加者がディスカッションを重ね、ゼロから新商品を開発します。どんな商品になるかは、完成してからのお楽しみです。)
・下北夏秋いちごシロップ苺の雫462°
(いちご果汁に糖分を加えて作ったシロップです。スイーツはもちろん、お料理にもご利用いただけます。)
・菓秀~Kasyu~夏秋いちごのマドレーヌ
(障害福祉サービス事業所工房「歩み」で一つ一つ手作りされた、いちごの酸味がきいた、甘さ控えめな大人のスイーツです。)
・下北夏秋いちごサイダー
(いちご果汁を15%も使用した贅沢なサイダー。香料・保存料・着色料不使用です。)
・FRAISE下北夏秋いちごスパークリングワイン
(いちご果汁100%を使用したスパークリングワイン。いちごの風味が際立つ、まるで乙女のように甘く爽やかなワインです。)
・新商品開発体験へのご招待
(プロジェクト参加者とともに、いちご苗の定植・収穫・加工体験、新商品開発のディスカッションにご招待いたします。)
最後に

どんな職業もそうですが、農業も決して楽な職業ではありません。肉体労働ですし、早朝からの作業や土などで汚れます。天気や自然災害などの予期せぬ事態に見舞われることもあります。しかし、たくさんの困難を乗り越えて育てた作物が収穫期を迎えるとき、丹精込めて育てた作物を購入してもらったとき、新商品が完成したときなど、それまでの辛さに勝る農業の楽しさや喜びを味わうことができます。
私自身、農業の楽しさや喜びを知ったからこそ、知っているからこそ今回のプロジェクトによる体験を通じて、次代を担う若者たちに農業の素晴らしさを経験してほしいと思っています!
そして、農業によって、この本州最北端の地である下北地域を元気にしていきたいと思います!

元サイト
1次産業から6次産業化へ新商品開発体験プロジェクト~下北夏秋いちごを全国へ~