玉さん
そんな児玉さんのこだわりは、体と心と環境によいものを食べてもらうこと。四季がはっきりしていて寒暖の差が激しい中山高原で育てた野菜は、味が濃くて栄養価も高いのが特徴です。ジビエも、焼いて塩胡椒だけでシンプルに味わってもらうことで、本物の味が伝わります。化学調味料に頼らずに、元気な野菜やお肉そのもののおいしさを味わってもらうことで、本物の味と大地の恵みを感じてもらいたいといいます。
(左)「農園カフェ ラビット」に行くと出迎えてくれるヤギたち (右)畑でとれた夏野菜
今回「北アルプスさいわい便」のために児玉さんが考えてくれたお料理は「ローストディア」と「鹿肉の赤ワイン煮」。味も見た目も本格的な、褒められ料理です。初心者には手を出しにくいジビエ料理だからこそ、失敗なくできて材料も手順もシンプルなレシピでお届けします。通常では出回らない信濃大町の鹿肉を、ミールキットでおいしくお召し上がりください。
「山麓ファームダイニング 健菜樂食Zen」~精製しない丸ごと全部をいただくことで体が喜ぶ
大町市の静かな郊外に佇むZenは、オーナーシェフの小田純司さんと、食育アドバイザーの美恵さん夫婦が営むレストラン。一日4組限定、完全予約制・個室制で、全粒粉をふんだんに使ったコース料理が楽しめます。お二人は、大町市に移住する前、千葉県で全粒粉100%のパスタ・パン・スイーツ等を提供するカフェを営んでいました。純司さんの長年の調理経験と、子どもの育児を通して全粒粉に出会った美恵さんの料理研究の成果を活かして2009年に始めたお店です。その後食の安全が揺らぐニュースが増える中、空気と水がきれいな場所で、より安心で質の高い食を提供したいとの思いから大町へ移住。2017年に「山麓ファームダイニング 健菜樂食Zen」をオープンしました。
健菜樂食Zenの外観
お二人がこだわる全粒粉は、外皮・胚乳・胚芽を残して小麦をまるごと挽いた粉のことで、栄養価が高くヘルシーである反面、精白された小麦粉よりも比重が重く扱いが難しいのが特徴です。Zenのパスタやパンは、子どもからお年寄りまで家族みんながおいしく食べ続けられるように、違う挽き方の全粒粉をブレンドしており、全粒粉100%でも軽くて食べやすい食感です。
(左)Zenの麦畑 (右)こだわりの全粒粉パン
自分も食べ物も自然の一部という思いから、サステイナブル(持続可能)な生活を目指している小田さんご夫婦。種から育てた小麦、自家栽培の無農薬の野菜、地元産の肉や魚、未精製の砂糖や確かな調味料など、一つ一つ素材を吟味して、おいしくて体が喜ぶ料理を作っています。
Zenのオーナー、小田純司さんと美恵さん
今回Zenさんから提供してもらうレシピは「玄麦リゾット」と「全粒粉ビスコッティ」。どちらも「北アルプスさいわい便」のために考えたもので、まだお店でも提供していないそうです。無農薬もち小麦の玄麦にドライオニオンの旨みがよく合うリゾットも、全粒粉に自家製ドライブルーベリーと大町産の蕎麦の実を合わせたビスコッティも、穀物の恵みをまるごといただくヘルシーレシピ。噛めば噛むほど奥深い味わいです。
お届けするミールキットのお料理
「ローストディア(鹿もも肉のロースト)」(農園カフェ ラビット)
農園カフェラビットの近くの山で、地元猟師が獲った鹿肉です。低温調理することによって、シンプルで癖のない鹿肉本来の美味しさが引き出せます。ご家庭で簡単にローストディアができますので、ぜひ自家製の麹辛味噌で味わってください。
<ミールキットに