働くことに悩む双極性障害(躁うつ病)の人向けのWebメディアを作りたい!

働くことに悩む双極性障害(躁うつ病)の人向けのWebメディアを作りたい!
双極性障害を抱える人は、激しい気分の浮き沈みにより、長期にわたって継続して働き続けることが難しいとされていますが、「疾患を抱えながらうまく働くための情報が乏しい社会状況」にも苦しんでいます。この現状を打破するべく、当事者や支える人々の拠り所となるWebメディアの立上げ・運営を支援するプロジェクトです


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働くことに悩む双極性障害(躁うつ病)の人向けのWebメディアを作りたい!
5 ~ 6 分
■ごあいさつ

※プロジェクトについて簡単にまとめた90秒ほどの動画です

皆さん、はじめまして。株式会社リヴァの松浦秀俊です。

リヴァは、「自分らしく生きるためのインフラをつくる」をビジョンに事業を展開する会社です。

弊社HPのビジョン説明より

主な事業はうつや双極性障害などの方の社会復帰支援サービス「リヴァトレ」。2011年6月からサービスを開始し、社会復帰者数は962名、就労継続率は84%となっています(2020年12月23日現在)。

リヴァとして10周年という節目にあたる2021年、「双極性障害」と「働く」の情報に特化したWebメディア「双極はたらくラボ」立上げを予定しており、その運営を支援いただけたらと考え、今回このプロジェクトを企画しました。
■双極性障害の現状

もしかしたら「躁うつ病」の方が耳馴染みがあるという方が多いかもしれません。

双極性障害(旧名:躁うつ病)は

誰にでもある気分の波が、一時的なものではなく、長期間にわたって落ち込んだり、あるいは上がったりする症状として表れる病気です。

気分の波の程度は

・自分ではコントロールできないほど高く上がり社会生活に支障をきたす躁状態

・周囲から「いつもと違う」とは思われるが社会生活に支障をきたすほどではない軽躁状態

・意欲がなく辛く落ち込む抑うつ状態

という3つに大別されます。

また、躁状態とうつ状態を繰り返すものは「双極性障害Ⅰ型」、軽躁状態とうつ状態を繰り返すものは「双極性障害Ⅱ型」と分類されています。

双極性障害はうつ病と比較して知名度が低く、名前から難しい イメージを与えることもあります。

厚生労働省の患者調査によれば、気分障害(うつ病・双極性障害など)の患者数は年々増加しており、2017年報告では127.6万人(2014年は111.6万人)に及びます。

厚生労働省「知ることからはじめようみんなのメンタルヘルス総合サイト」より引用

双極性障害Ⅱ型(労働者)の12ヶ月有病率は0.4%に及び、調査当時の日本の人口から双極性障害Ⅱ型を持つ労働者数は50万7千人に及ぶと推定する文献※もあります。

また「うつ病と診断された人の10人に1人は双極性障害だった」という調査もあることから、うつ病が身近になった現在では、双極性障害も多くの方にとって無関係とは言い切れないと考えられます。

※ 秋山剛(2018).「はたらく」を支える!職場×双極性障害 南山堂
■双極はたらくラボ立ち上げのきっかけ

改めまして、このプロジェクトを企画した松浦です。

私は前述の「リヴァトレ」で、双極性障害Ⅱ型の当事者としての経験を生かしつつ、支援員を務めています。公認心理師と精神保健福祉士という国家資格も取得しており、2021年2月で支援職歴は丸9年となります。

双極はたらくラボを立ち上げるきっかけとなったのは2017年、弊社の代表である伊藤の言葉でした。

「双極性障害の当事者としての松浦さんを、もっと発信したらいいんじゃない?
失敗だと考えてる経験も全て価値になるよ。」

元々、伊藤と私は前職で上司と部下の関係でした。2011年に伊藤が前職を辞め、うつや双極性障害の方の社会復帰支援サービスを主と事業するリヴァを創業。

同じ頃、双極性障害が原因で退職していた私に伊藤が声をかけてくれて私はリヴァのサービス利用第一号となり、体調が整った後は支援員と広報担当