camp-fire.jp
【あしなが学生募金】「かわいそう」の一言で終わらせないで
4 ~ 5 分
数あるプロジェクトページの中からこのページをご覧いただき本当にありがとうございます。
はじめまして。あしなが学生募金事務局・関東エリア代表の吉田翔吾(よしだ しょうご)と申します。
私たちあしなが学生募金事務局は、毎年春と秋の年2回、全国約200か所の拠点で「あしなが学生募金」を開催しています。街頭の皆様からのご寄付は全額を一般財団法人あしなが育英会に寄付し、2分の1を日本国内の病気・災害・自死によって親を亡くした子どもたちや親に障がいがあり働くことの出来ない家庭の子どもたちの奨学金として、もう半分をサブサハラ・アフリカ49ヵ国の遺児学生の高等教育支援奨学金のために使われています。
あしなが学生募金はあしなが育英会から奨学金を利用している遺児学生やボランティアとして活動してくれている学生が主体となっている活動です。奨学金の大きな資金源となっている募金が、今回新型コロナウイルスの影響により春募金に続き秋募金も中止することになりました。
「約2億5000万円」これは私たちがあしなが学生募金によって頂く年間のご寄付の額です。これだけのお金があれば何人の遺児が救えたでしょうか?街頭募金の中止に伴って原資を募ることが出来ず危機的な状況に陥っています。
私たちは街頭募金によって遺児の現状や抱えている想い、私たちの願いなどを訴えてきました。しかし、今年度の街頭募金が中止となってしまったため、その機会のすべてがコロナウイルスによって奪われてしまいました。
そこで、今回このプロジェクトを通じて本来街頭で伝えるはずだった想いを、文面という形にはなってしまいますがぜひ最後までご覧いただければ幸いです。
あしなが学生募金中止の記者会見(2月26日東京都千代田区にて)
あしなが育英会の調査によると、遺児家庭の平均月収は14万6,380円(*1)となっています。また、生活保護受給率は12.8%(*2)と全国平均の1.6%を大きく超えており、奨学金なしで大学・専門学校の学費を捻出できる水準に到底達していません。
(*1)2018年奨学生家庭の生活と教育にかんする実態調査(主査・副田 義也=筑波大学名誉教授・社会学)
(*2)生活保護の被保護者調査(平成30年7月分概数厚生労働省)
このデータで一番注目して頂きたいところは、この調査が2018年に行われたものであるということです。つまり、コロナ禍になる前のデータということです。社会全体がコロナ禍において収入の減少や離職などの問題を抱えていますが、それは遺児家庭も例外ではありません。ただでさえ安定した生活を送ることが難しいため、一般家庭よりも新型コロナウイルスの影響を強く受けるのです。
また、多くの遺児学生たちは、学費を奨学金、生活費をアルバイト代で賄っています。しかし、学生のアルバイトはそのほとんどが接客業です。昨今の情勢のなかでアルバイトのシフトは日に日に削られ、思うように生活費を稼ぐことができなくなっています。
さらに、春募金に続き秋募金も中止になったことにより奨学金の資金原資の確保にすら暗雲が立ち込めており、遺児学生とそのご家庭の多くが、並々ならぬ不安感を抱えながら日々を過ごしている状況です。
人はこの世に生を受けた以上、必ずいつかは死んでしまう運命にあります。みなさまは周りの人たちよりも親を失うのがただ早かったというだけで経済的な理由により進学や自身の夢を諦めてしまう子どもたちがいることを