日常着を特別なものに!~染色工場が考える地球に優しい服作り~「retricot」

日常着を特別なものに!~染色工場が考える地球に優しい服作り~「retricot」
アパレル業界では洋服がつくられる過程においてCO₂の排出量が多いことや、衣料品になる前の生地の廃棄が問題視されています。自社でも在庫になり廃棄されてしまう生地があります。それを再利用して地球に優しく、着ていて楽しくなる服を自分たちでつくることにしました。

ご挨拶

はじめまして。
私たちは、水の都、岐阜県大垣市で洋服になる生地の染色をしている(株)艶金のretricot(リトリコ)です。retricotチームの4人が中心となって、おうち着の製造販売を開始します。

テーマは、着心地の良さとサステナビリティ。

どのような人達に着てほしいかのイメージ作り、生地の選定、デザイン、縫製、試作品の試着、ホームページやSNSの発信まで全て私たちが関わります。

私たちの思いに少しでも共感して頂けたらと思います。
■生活が外から内へ

今、私たちのライフスタイルは大きく変化し、多くの人が外出する機会が減り、家で過ごす時間が増えました。外で買い物したり、食事に行ったり、そして好きな服を着てお出かけする時間が減ってしまいました。ファッションを楽しむ人たちへ「retricot」が手がけた、【家の中でもオシャレをしながら毎日の生活をストレスなく送れる】そんな着心地や使いやすさを追求した服を届けます。

■ファッションと環境

私たちは衣料品になる前の生地に染色整理加工をしている会社です。環境に配慮しつつ、品質の高い製品づくりを心がけて日々仕事しています。
従業員の手が加わり様々な工程を通って仕上がった生地は、加工前と比べると色艶やかで、肌触りが良く、吸水性や速乾性がよかったり等、様々な機能性を持った生地に生まれ変わります。品質にこだわり仕上がった生地は縫製メーカーに届けられ、衣料品となって店頭に並びます。

しかし、こだわりを持って作る一方で、アパレル業界による環境汚染が問題視されています。
アパレル業界はCO₂ の排出量が全業界の10%を占め、大量の水を消費する”世界で2番目の環境汚染産業”といわれているレポートがありました。

洋服が出来上がるまでのワタの栽培、紡績、織・編、染色、縫製の中で私たちの仕事である「染色・仕上」工程でのCO₂排出量が多く占めていると言われています。染色する際、水をお湯に変えるためにボイラーの使用や、染色後の排水処理などでCO₂排出をしているためです。

■これからの染色工場のありかた

CO₂低減のための取り組みとして、木材のチップを燃料としたバイオマスボイラーの活用や、従来より少ない水量で染色できる省エネルギーの染色機の導入を進めています。
バイオマスボイラーは、かつて建築材として使われていた木材を燃やし熱エネルギーに交換しています。その熱エネルギーを用いて染色をします。燃焼時のCO₂排出量は、木々が成長していく過程で吸収した大気中のCO₂と同等量になります。
■染色工場がアップサイクルブランドを立ち上げる

私たちの工場には使われない白生地や、染上がったが衣料品にならずに廃棄されてしまう生地があるという問題がありました。
未染色の白生地や使われない生地は品質としては問題ないのに、使わず廃棄・焼却していてはいくら環境に配慮したバイオマスボイラーなどを活用していても、CO₂の排出は抑制どころか増加の一方です。
”SDGs”の取り組みが世界中で広がってきた今、より環境問題に関心を持つ人が増え、CO₂を多く排出するアパレル業界の今後の動きが注目をされています。
私たちは生地の加工をしている会社だからこそ、生地の廃棄を無くし再利用しようと考え、「retricot」が生まれました。クリックするとretricotのホームページに移動します。
■あなたの日常に彩りを

「retricot」のアイテムは家でのんびりと過ごすのはもちろん、家事やお出かけをしたり、どんなシーンでも着ることが