はじめに・ご挨拶
「そもそも、南部鉄器ってなに?」
江戸時代、茶の湯の進展とともに花開いた盛岡の鉄器文化。
歴代の南部藩主に加護されながら技は磨き上げられ、
「南部鉄器」の名声は湯釜や鉄瓶とともに全国に広まりました。
現在では、南部鉄器といえば丸いフォルムの鉄瓶や急須を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし江戸時代、京都の文化人が南部藩お預けとなったことがきっかけで南部藩に京の茶釜がもたらされ、そこに注ぎ口をつけたものが「鉄瓶」と呼ばれるようになったのです。それが400年以上の時を経てもなお色褪せることなく私たちの生活に息づいているというのは、大変感慨深いものです。
弊社の伝統工芸士・3代目清茂の雅号を持つ八重樫亮による工房での鉄瓶制作の様子
私たち岩鋳は明治35年の創業以来、四百年を越える南部鉄器の伝統を守りながら
現代の暮らしにもなじむ製品づくりへ取り組んできました。
県内でも数少ない、デザインから販売までの一貫生産体制をととのえ
年間100万点にもおよぶ製品を、国内はもとより海外へもお届けしています。
丈夫であること、そして使うたびに愛着が深まっていく道具であること。
確かな品質に支えられた「本物」だけが持つ南部鉄器の魅力を
製品を通してみなさまへお伝えしていきたいと考えています。
「南部鉄瓶の何がいいの?」
鉄瓶で湯沸かしすることで、溶けでた鉄分により水の中に含まれるカルキが除去され、口当たりのまろやかなお湯が出来上がります。もちろん、鉄瓶で沸騰させた水には鉄分も多く含まれますので、継続して鉄瓶のお湯を飲み続けることで鉄分不足の解消にもつながります。
沸騰させた湯を80度ほどに冷ましたものを白湯と言いますが、最近この白湯がよく取り上げられているようです。 デットクス効果がある、肌トラブルが改善する、肩こりなどの改善など、嬉しい効果が沢山あるとのこと。お薬ではありませんが、手軽だからこそ続けられそうです。 冷えた飲み物だけではなく、あたたかいお湯やお茶を飲む習慣も、大事にしたいものですね。
つまり南部鉄瓶は、美味しい飲み物と鉄分補給が一石二鳥で同時にかなう、自慢の一品なのです。
みなさま、初めまして。岩鋳と申します。
江戸時代の南部家の治世下から400年もの間、途切れることなく守り伝えられてきた南部鉄器をその時代の生活に合ったスタイルで作り、より多くの方々に提供することを信念として、私どもは明治35年の創業以来、岩手県盛岡の地から南部鉄器をお届けして参りました。
今回のプロジェクトは、みなさまからお力をいただき、将来より良いかたちでお返しさせていただくことを趣旨としております。
お時間をいただくことになるかもしれませんが、私どもは皆、少しでもお客様の生活を豊かにするプロダクトを、という思いで日々取り組んでおります。どうぞその形が確かなものになるまで、岩鋳を見守っていただければと思います。
〈ご支援いただいた金額の用途〉
・会員制オンラインサロン開設のための準備資金
・新規商品の開発・製作費用
等に充させていただきます。
今後岩鋳では、急須や鉄瓶、鍋やフライパンなどのキッチンウェアだけでなく、リビングやダイニング、台所まわりを彩るような様々な商品をご提案していきたいと考えております。
オンラインサロンでは、会員様限定特典のご提供のみならず、気軽に南部鉄器のこと、岩鋳の製品についてご質問いただける環境作りや、ユーザーの皆さまと意見交換をさせていただく場