都内唯一の完全放牧養豚!東京の離島:伊豆大島初!ブランド豚を誕生させたい!


ただき、最終的には同社から業務委託を受けて一人で飼育管理ができるところまでのスキルを身に付けました。

【伊豆大島初のブランド豚へ向け、始動】

こうしてたくさんの人に支えられて得ることのできた知識・経験を携え、修行から帰ってきました。

大島町役場の担当者の方と打ち合わせを重ねながら準備を進め、令和元年7月、本格的な始動のフェーズへと移行しました。

豚を繁殖する豚舎の建設場所を見つけるとともに、町役場から“富士箱根伊豆国立公園内”の三原山放牧場で“繁殖しないこと”を条件に飼育を開始しました。黒豚振興エージェンシーからイギリス産王室御用達の純血種黒豚、ブリティッシュ バークシャーを導入し飼育しています。

当初の計画では昨年の春には繁殖豚舎が完成し生産を開始している予定でしたが、一昨年の台風被害によりその修繕や復興の為に繁殖豚舎の着工が半年以上延期になり、さらに昨今のコロナの影響で物流が滞ったことで資材の到着が遅れるという事態にみまわれました。

自分は一度決めたことはとことんこだわり抜くタイプです。

これまで生産が出来ない状況のまま運営資金を削りながらなんとかここまで豚達の健康を保って参りました。

交通事故の経験から、夢を諦めなければならなかった悔しさも知っています。

ふとしたきっかけから養豚に興味を持ってから10年が過ぎましたが、ようやく夢の実現に向けて一歩踏み出すことができました。

今回は夢を叶える喜びをみなさんと一緒に味わいたいです。
このプロジェクトで実現したいこと

世界的に有名なスペインのイベリコ豚はドングリ林で放牧し、ストレスフリーの環境下で飼育をしています。

伊豆大島に広く自生する椿の実の成分がドングリとほぼ一緒であることを知り、イベリコ豚の飼育方法を活用できないかと考えました。

農業インターンシップで農業実践学園での実習中に養豚専門の講師の方から、飼料によって肉質に変化が出ることを聞き、僕の考えている飼育方法で「イベリコ豚に類似した和製のブランド豚ができないだろうか」と、その講師の方に伺ったら「可能性は十分にある」と言っていただけました。

「やってみないと分からないが、やる価値はある」と。

さらに、鳥取でのトトリコ豚の勉強も活きてきます。トトリコ豚はイベリコ豚の生産方法に習って独自の飼育方法で豚を育てていました。そこで得た手法を参考に伊豆大島ならではの美味しい豚を育てる方法はないものか。

そこで、伊豆大島の特産品である椿油の絞りかすを活用した飼育を思いつきました。現在は島内の製油業者さんのご厚意により椿油の絞りかすを提供していただき、飼料に配合しています。

さらには同じく島の特産である明日葉も飼料に配合しています。明日葉は栄養豊富な植物で、健康食品にも広く利用されています。そんな明日葉を与えることで、豚にも良い効果をもたらすものと期待しています。

こうした取組によって、伊豆大島ならではの美味しいブランド豚を育てていきたいと考えています。

【産業振興、地域教育や観光のお役に立ちたい!】

伊豆大島でブランド豚を育てたい、という目標のほかにもやりたいこと、実現したいことがあります。それは農業グループを島内に作り、豚ぷん堆肥を使った農業と豚ぷん堆肥を使って育った作物を飼料として豚に与える循環型農畜産業です。さらには農業グループで6次産業を目標に作物のB級品を加工し、製品の開発にも着手したいです。

東京都立大島高等学校農林科では、以前は豚を飼育していたので、卒業生や生徒の実習という形で受け入れて農場体験を実