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母思心(ウシーボー) ~町工場で作った破損しない縁起物~
3 ~ 4 分
【 ごあいさつ 】
はじめまして。
愛知県大府市で、プラスチック加工業を営む共栄樹脂(きょうえいじゅし)
の久野春雄と申します。このたびは数あるプロジェクトの中から私たちの
ページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
今回は、お部屋のインテリアにもぴったりで厄除けにもなる樹脂製の縁起物
「母思心(ウシーボー) 」をご紹介させていただきます。わたしたちにとって、
初めてのオリジナル商品です。一見すると、どこにでもありそうな、干支の
置物にも見えますが、樹脂加工のノウハウを詰め込んでいます。今年で72歳を
迎える丑(うし)年生まれのわたしが、16歳から55年間、樹脂加工一筋で
培った技術の集大成として製作してみました。
【 プロジェクトの背景です 】
わたしが工場を営む愛知県は、モノづくりのとても盛んな地域です。
名古屋市南東部に隣接する大府市の工業団地の一角で、他の町工場と
肩を寄せ合いながら、自動車や自転車など機械部品の試作加工を
手がけています。
住所:愛知県大府市共栄町5丁目302-2
しかしながら、昨年からの新型コロナウィルス感染拡大の影響で、
受注が大幅減。きわめて苦しい経営状況が続いています。
でも、こんな逆風下でも、自分たちの力でできることがきっとあるはず。
半世紀にわたってモノづくり王国の一角を支えてきた町工場として、
底力をみせたい。従業員とも相談しながら思案を巡らせてきました。
すると「これまで一度も自社製品をつくったことがない」という事実に
気づきました、今さらながらですが…。
試作品開発は、お客さまの課題を解決し、要望を具体的なかたちに
落とし込む仕事です。複雑かつ超精密な部品加工に、日々挑んだ半世紀
でした。試作加工は毎回が、新しい挑戦。腕の見せ所です。
これからはお客さまの課題解決に加え、自分たちの思いをかたちに
仕上げ、皆さんにお示しする新たな仕事にも挑戦していきます。たとえ
困難な時代でも、町工場としての意地を見せたい。2021年という
新たな時代の始まりに、私たちは技術力を生かしたオリジナル製品を
開発し、皆さんに提案していきたいと思います。
【 母思心ってなに? 】
第一弾として、ことしの干支の牛を、樹脂製の置物に仕上げてみました。
「母思心(ウシーボー)」と名付けました。
こんな感じです!
干支の置物は、風水的に運気を盛り上げる縁起物です。その年の1年間、
大切な家族を守ってくれるとも言われます。「母思心(ウシーボー)」
という言葉には、大切な家族の思いを込めています。
牛はかつて、田畑の耕作に欠かせない家畜でした。町工場が軒を連ねる
この工業団地にも、田園風景の中、牛が田畑を耕していた時代が
ありました。黙々を畑を耕してくれる牛の姿が、幼かった私の脳裏に
焼き付いています。
家族の生活を支えてくれる牛は、私にとって、いわば母のような存在
でもあり、幸せを象徴でもありました。「母思心」には家族の幸せを思い、
平和な世の中への願いを込めています。また、置物の牛に描いた独特な文様は
厄除け、魔よけの役割を果たし、まっすぐに飛び続けるトンボは、逆に幸せを
招いてくれます。
【 万一、落としても壊れにくい! 】
家族のお守りでもある縁起物が壊れてしまうのは、いやなものです。そ