【小太り削蹄師が皆さんにマジで伝えたい5つのこと】
文才が無さ過ぎて説明文が長くなったので最初にこのプロジェクトの要点だけ書きます。
①闘牛大好きな削蹄師が北海道で最先端の削蹄技術を勉強してきました!
②皆様が悩んでいた牛の足問題は削蹄の方法と治療で治る可能性が非常に高いです!
③丁寧な観察と確実な処置の為に「しっかりと蹄を固定する枠場が必要です」!
④色々な枠場を試したけれど闘牛は特殊すぎてオリジナルで作るしかありません(大ピンチだけどやるぜ!)
⑤皆さん少し力を貸していただけないでしょうか?僕、削蹄頑張りたくて今無職っす。
以上5点。少しでも気になる方は本文を御覧下さい!↓↓↓↓
はじめに・ご挨拶
はじめまして!「削蹄師」の田中健大です。鹿児島県出身の37歳、父が闘牛の盛んな徳之島の出身で幼少時より牛が大好きです。闘牛への興味から学生時代は畜産を学び(鹿屋農→北里大)食肉の格付員や肥育牧場を経て今の仕事に就きました。
元々は和牛繁殖牛の削蹄をメインに行っていましたが、数年前に現場で出会った欧米式の「機能的削蹄(ダッチメソッド)」という新しい技法に感動。これまでキレイに短くするのが削蹄だと思い込んでいましたが、牛の運動機能や生産性を向上させる事を主眼とした考え方に衝撃を受け、知識と経験を積む為に北海道に渡り年間2万5,000頭の削蹄を師匠、先輩方に学ばせて頂きました。
マイナス20°の環境下で1日120頭の削蹄は精神的にも肉体的にも過酷でしたが地元九州に最新技術を持ち帰りたい!という強い思いで毎日現場に向かっていました!
一昨年より地元、九州地区にて畜産ICT機器の営業の傍ら削蹄を行なっておりましたが、本年8月より独立専業化。削蹄師としてはまだまだ駆け出しですが日々、蹄の問題と向き合い、牛のパフォーマンス向上に努めております。
このプロジェクトで実現したいこと
沖縄や徳之島の伝統文化として盛んな闘牛。近年は外国品種等の導入もあり大型化が進んでいます。その中で慢性的な問題となっているのが「足の故障」
将来を有望視され、手塩にかけて愛情を注いだ愛牛が足の不調を原因に思わぬ敗戦を期したり、不本意な形で引退を余儀なくされた事例は珍しくありません。闘牛の蹄は、その恵まれた体格と優れた運動能力から非常に消耗が激しく、通常の削蹄だけでケアするのは非常に難しい状況となっています。
そんな中で、私は削蹄用の枠場を改良・開発する事で牛の負担を軽減し作業者の安全を確保する事で、より細やかで丁寧な削蹄が可能になると考え、現役闘牛オーナー・地元鉄工所の協力の元、闘牛削蹄専用の保定枠の開発・製作を企画しました。
コロナ渦で大会開催の中止が続く今だからこそ、来る晴れ舞台に向けて愛牛のコンディションを整える好機と捉え、新枠場の開発を急ぎます!!
プロジェクトを立ち上げた背景
数か月前、ご縁を頂き足の不調で悩む闘牛の削蹄を依頼されました。これまで経験していた繁殖和牛や搾乳牛とはサイズも状態も異なる蹄だった事もあり、不安と緊張の大きさは桁外れではありましたが、なんとかバランスを整え状況を好転させる事が出来ました。
その後も複数のオーナーの方からご依頼を頂き、削蹄を行う中でいくつかの課題点が見えてきました。
①闘牛は「横の動き」が多い為、蹄病の発生率が予想以上に高い
少し専門的な話になりますが、闘牛は通常想定されている牛の動きよりも横移動の頻度が高く蹄の外側である「白帯部」が損傷するので「白帯病」の発生率が非常に高い傾向にあります。これは適