〈プロジェクト紹介〉
昨今、「脱プラ」「エシカル」「ゼロウェイスト」「サステイナブル」などを掲げた取り組みが増えて来ました。
例えば大手おもちゃメーカーも、ほぼ海洋プラスチックごみを再生した素材でできた人形を初めて制作、販売を開始しました。
政府は来年に環境配慮の消費行動に対してのポイント付与することを決定したとか。
私たちの日常の消費行動においても、環境問題に目を向けて行動を起こすことが求められてきています。
しかし、モノでありふれ便利が当たり前になっている私たちにとって
今の生活を変えてまで実践することはたやすくありません。
CAN BIKAS CAMPは
キャンプを通して環境問題に対してアクションを起こしていきます。
始まりは、友人らといつも通りキャンプを楽しんでいた時。
身の回りにはプラスチック等の還らないゴミで溢れていることに気が付きました。
自然に囲まれながらキャンプを楽しんでいる一方で、「その行動が私たちの地球環境に悪い影響を及ぼしている」と思うと、心から楽しめなくなっていました。
キャンプは、本来私たちがあるべき姿を教えてくれます。
ペットボトルの水がない環境で、自然の水を使うこと
ガスコンロがない環境で、自然の力を用いて火を起こすこと
頼んだらすぐ料理が届かない環境で、必要な量の食材を事前に買うこと
雄大な自然に囲まれたながらその環境下で楽しむためにあらゆる工夫や代用をします。
これらの工夫や代用を考えることこそ、地球環境を自分ごと化できる第一歩だと私たちは考えました。
キャンプで、日常生活におけるありふれたモノの「必要性」を考えるが、
日常の環境への優しさにも繋がり、より環境問題が身近になるのではないだろうか。
ここでCAN BIKAS CAMPはVISIONを掲げました。
「みんなが日常から地球にやさしくなれる社会を作る」
そしてキャンプでも取り組みやすく日常でも活用できるテーマとして「脱プラスチック」を設定し、過去3回キャンプを開催してきました。
その中で気が付いたことは、意識をすればプラスチックの消費を減らすことは難しいことではないということ。
特にCAN BIKAS CAMP#2では様々な方や企業様に協賛を頂きながら開することができ、参加者の皆さんと新たな発見もしてきました。
環境に良いキャンプは人々の共感を得やすく、当初予想していたよりも簡単に実現することが出来ました。
しかしCAN BIKAS CAMP#3で、新たな問いが生まれました。
「このキャンプでの気付きは日常で生かされるのだろうか。」
脱プラキャンプでは、
食べたいものを我慢したり
遊びたい遊びを我慢したり
〇〇を我慢すれば脱プラスチックが実現する、という固定化した制限付きの行動はキャンプ限りのものとなり、キャンプを終えてから繰り返されることはないでしょう。
CAN BIKAS CAMPのゴールは、
日常の当たり前に気づきを作り続けることでみんなが地球にやさしくなれる社会をつくっていくこと。
脱プラスチックを実現することではないということを再認識しました。
では、今まで脱プラスチックを実現するために制限していたことをすべて取っ払い、純粋にキャンプを楽しんでみようじゃないか。
ここから「脱・脱プラキャンプ」という新たなテーマが誕生しました。
ただ「楽しかったね」だけでは終わりません。
「プラスチックを削減しよう!」「エコバックを使おう!」など
環境に配慮した選択を呼びかけられている中で
少なからず変わっている