捨て犬69匹を殺処分から守りたい。犬の保護活動を持続したい。

捨て犬61匹を殺処分から守りたい。犬の保護活動を持続したい。
葛城久雄さん(69歳)は、長崎県佐世保市で、20数年間もの間、たった一人で山に捨てられた犬61匹を保護してきました。貯金も、年金も全て犬の餌や病院費用で失っても葛城さんは犬を守り続けています。Team Katsuragiはそんな葛城さんの野生犬保護活動を応援し、クラウドファンディングを立ち上げます。

はじめに

家族の一員として大切に生きる犬達がいる一方で、捨てられる犬達もあとを断ちません。放り出された犬達はお腹を空かせて餓死するか、保健所に引き取られ、大半は殺処分の対象になります。そんな犬達を救おうと懸命に努力している人々や団体は全国にあります。ですが、そうした人達と団体の数よりも、日々、捨てられる犬達の数が多い地域も多くあるのが現状です。一方で、グループの作り方も団体に属することも苦手でわからない、でも犬を救いたいと一人で動く個人の方も存在しています。
私たちが出逢った葛城久雄さんは、長崎県佐世保市で、たった一人で多くの捨て犬を保護して来た人です。葛城さんの夢は、犬達の殺処分をゼロにすることです。
過去20年間、葛城さんは虐待されている犬を引き取り、自宅と所有している小さな山で捨てられた犬を保護して来ました。お金の許す限り、餌を与え、避妊手術代や狂犬病ワクチン代、病気の犬をすべて自費で治療して来ました。行きつけの獣医さんを除いては誰にも相談せず、一人で解決しようと戦い続けてきました。家のすべての壁を壊し、自宅を犬に捧げてきました。

何もなければ裕福な老後を迎えられていた葛城さんですが、一人では抱えきれない数の犬を保護しているうちに、その潤沢だった貯金はみるみる減っていきました。捨て犬は後を立たず、避妊できていない犬は子犬を生みました。病院費用はかさみ、動物病院に借金しました。それでも葛城さんは犬の保護をやめませんでした。やがてお金が底をつくと、家財を質屋に持って行き、お金に変えました。ほどなく唯一の収入である年金の全てもまた、犬に捧げ始めました。一人でもがく毎日でした。ですが捨てられる犬の数には追いつきませんでした。現在、自宅と山に葛城さんは合計61匹の犬を養っています。

葛城さんの状況は側から見ても不安なものでした。ですが葛城さんは誇り高く、人に救いを求めるタイプではなく、人の施しを喜ばないと知っていたので、友人である私たちも見守りました。なんとか状況を打破できないものかと色々提案してみました。ここ数年はクラウドファンディングのことを提案したことも何度かありましたが、葛城さんは全く乗り気ではありませんでした。そんな葛城さんの気持ちを大きく変える出来事が起こりました。山で保護していた犬が、餌が足りずに共食いをして死んでいたのです。葛城さんは無力感を噛みしめ、悲しみに打ちひしがれました。そしてはじめて一人で抱えることをやめて、他人と社会に助けを求めようという気持ちになったのです。

私たちTeam Katsuragiは、葛城さんの捨て犬保護活動を支持し、クラウドファンディングを立ち上げます。いまいる犬たちの保護活動を維持しつつ、未来の殺処分を減らさなくてはいけません。それにはまず資金不足が原因で全員に行き渡っていない、去勢・避妊手術とワクチンを61匹に提供して、これ以上犬の数を増やさないことが必須だと考えます。
第二目標は、現在69歳の葛城氏が万が一亡くなったとしても、残された犬達が保健所の殺処分に合わないような仕組みを作ることです。こちらについては、他の団体さんとの提携や、アイデアをいただいて、具体案を考えます。

まずは第一目標を達成するために皆様のご支援をいただきたいと考えております。

どうぞよろしくお願いいたします。

葛城さんのこれまでの保護活動と年表

これまでの活動を葛城さん自身が書いた手記(ワープロ原稿)と共にご紹介します。

1.捨て犬との出会いと活動の始まり

2001年 所有している山で畑仕事をしているところに