叶わなかった、いつも通りの花火大会。ささやかにでも、今年もみんなで。
「来年は、いつも通りの花火大会が、みんなに戻ってきますように。」2020年7月7日の七夕の日に、そんな願いを込めて、密かに打ち上げた75発の花火がはじまりです。毎年楽しみにしていた夏の大イベントがない中で、みんなでささやかにでも花火大会を取り戻せないかと立ち上げた『非密の花火大会 in びわ湖一周 PROJECT』。そこから想いが広がって、昨年はプロジェクトを通じて、400万円を超える資金が集まり、合計900発の花火をみんなで上げることができました!ご支援いただいたみなさま、改めてありがとうございました!
ですが、残念ながら、今年もいつも通りの花火大会は開催されません。
元々、昨年限定のつもりで立ち上げたプロジェクトでしたが、今年度も状況は同じ。相変わらずみんなが楽しみにしている花火大会はないし、花火業者さんも苦境に立たされています。夏が近づくにつれ、日に日に増えていく昨年のプロジェクトサイトを訪問してくれるみなさんに背中を押されながら、今年も実施することを決意しました。
ささやかにでも、今年もみんなで一緒に花火を上げましょう。来年こそは、いつも通りの花火大会をみんなで観れることを願いながら。
↓昨年の打ち上げの様子
8月の最終土曜日、夏の最後に。びわ湖を囲んで、一斉に花火を上げたい。
今年も、花火大会がない、さみしい夏がやってくる。
ぼくたち滋賀で育った人間は、毎年毎年あたりまえのものとして、びわ湖に映るきれいな花火を見ながら生きてきました。
小さいころは、じぃちゃん、ばぁちゃんを囲んで親戚のみんなで。中学生ぐらいになると、ドキドキしながら勇気をふりしぼって、好きな子を誘ったりして。大人になったいまは、ビール片手に。花火じゃなくて、子供のよろこぶ顔にばかりカメラを向けていました。
ですが、昨年に引き続き、今年もそうはいきそうにありません。
みんなで空を見上げて、かき氷や焼きそばを食べる楽しい時間や、あの甘酸っぱい恋の進展とか、目をまんまるにした子供たちの笑顔が、今年の夏はみんなにこないんだなぁと思うと、とても胸がせつなくなります。
きっかけは、昨年の一つのニュースでした。2020年、5月5日のこどもの日に、近江八幡で個人で花火をあげた人がいる。調べてみると七十五発までなら許可がいらないことが分かりました。その人の想いを受けとって、ぼくたちも何かしたいと思いはじまったのがこのプロジェクトです。
全く見通しが立たなかった昨年に比べると、空気は少し軽くなったものの、まだまだ厳しい世の中です。医療従事者のみなさん、卒業式や入学式がなかった子供達、最後の大会がなくなってしまった中高生、急な不景気で苦労している就活生、自粛要請で経営が大変な飲食店の方… etc. 大変な人はたくさんいる。エールを送りたい人は、数えきれないほどいます。みんながみんな頑張っているし、なにより花火はみんなのものです。
1箇所あたり七十五発。その一発一発に、想いを込めて打ち上げます。今年の目標は、びわ湖を囲んで一斉に、あちらこちらで全10箇所。それぞれほんの五分間。派手さはなく、小さくてささやかですが、心に残る花火になればいいなぁと思います。密を避けるために、打ち上げの様子を配信予定です。非密の花火大会、どうか密にならないようにご鑑賞ください。
そしてみなさんにお願いです。ぼくらはこの輪を広げたい。花火みたいに。
今年も非密の花火大会を、みんなで一緒につくりませんか?
今年度は