[ はじめに・ご挨拶 ]
初めまして。滋賀県高島市で機屋(はたや)をしている高麻株式会社の中村正博と申します。
1964年に高島麻織布工場として創業し、今年で57年目になります。
自社工場内①
自社工場内②
高島産地は日本最大の面積を持つ湖、琵琶湖の北西部に位置しており、高島地方の綿織物は江戸の頃にその起源を求めることができます。現在は、「高島ちぢみ」「高島颿布(はんぷ)」「産業資材」等の織物が生産されています。
“もっと地域の活性化につなげたい。”
“繊維の街・高島の活性化につながる商品をつくりたい!”
という思いから、機屋のプライドをかけてこの度新しい素材の開発に着手しました!
そこで、私が新しい素材の原料として考えたのは……「葦(ヨシ)」です。
針江地先の葦群落(夏の様子)
葦は、水辺に生育している背の高いススキのような植物です。
日よけのために立て掛ける葦簀(よしず)、茅葺(かやぶき)と呼ばれる屋根の素材など、古来より日本人の生活に葦はとても身近な存在でした。
針江地先の葦群落(冬の様子)令和2年12月5日 針江地先の葦刈り風景
琵琶湖の岸辺に広がる葦は、鳥類や魚貝のすみかとなり、多くの命をはぐくんでいます。葦は琵琶湖の持続性と環境保全に活躍しているのです。高島では、成長した葦の地上部を冬に刈り取り、また次の成長を促します。
びわこ高島の葦を守る会メンバー
私を含め3人のメンバーでボランティア団体を立ち上げ、葦刈りの活動をしております。そして葦の再利用について考えながら、葦の再利用をした新商品についても多くの方に知っていただきたい!という思いからこの度プロジェクトを立ち上げました。
◎琵琶の葦布®︎ができるまで
◎新商品「琵琶の葦布(びわのよしぬの)®️」誕生!
試行錯誤の後、葦を生地に織り込んだ新しい布「琵琶の葦布®️」が誕生しました。
先生・学生と大学にて記念撮影打ち合わせ
夏の針江地先葦群落見学
学生の会社見学滋賀県立大学人間文化学科生活デザイン学科 徐慧研究室のゼミ生たちが、高島産地、葦群落や高麻株式会社の工場見学に来られました。
『琵琶の葦布®︎』を使って、学生にエコバックのデザインを依頼しました。工場への来社、大学での打ち合わせを重ね、『中身の見えない巾着型エコバッグ』が出来上がりました。
左から大村理沙さん、名越真生さん、植島明日那さん、伊藤美月さん、小幡悠矢さん
(滋賀県立大学人間文化学科生活デザイン学科、徐慧研究室のゼミ生たち)
今回はリターンとして『中身のみえない巾着エコバッグ』『マスク』『浴室用ボディタオル』をご用意させて頂きました。
採択されたエコバッグ(デザイン:伊藤美月さん)
[ リターンについて ]
◎「琵琶の葦布®️」巾着エコバッグとお礼の手紙…2,500円
グレー
キナリ
プリント
巾着イメージ
使用イメージ
エコバッグは中身の見えない巾着型で持ち運びやすいデザインです。
小物を分けるのに便利な「収納袋」付き。縫製は司工業(株)にお願いしています。
サイズ :本 体)約40cm×約40cm、底マチ部分約9cm
収納袋)約20cm×約15cm
素 材 :綿80%、分類外繊維(葦和紙)20%
色 :グレー、キナリ、プリント
耐荷重量:15kg
◎「琵琶の葦布®️」浴室用タオルとお礼の手紙…1,200円
天然繊維100%での優しい泡立ちが特徴的な浴室用タオルです。
サイズ :約100cm×約20cm
素 材 :分類外繊維