ご挨拶
はじめまして、小川訓生と申します。
私は1948年8月25日に大阪市に生まれ、 インテリアデザイナーとして、
これまでに様々な建物の設計・デザイン・プロデュースをしてきました。
大学で音響工学を学んだこともあり、特に音楽関係での仕事が多く、
大阪や仙台や旭川などで200人規模のホールの建設に携わったり、
バイオリンスタジオ、レコーディング スタジオ、リハーサルスタジオなどの
設計・デザイン を数多く手掛けてきました。
近作としては、昨今のレコードブームを予知し、レコード喫茶とセッションライブを
ハイブリッドさせたRECORDミュージアムもプロデュースしました。
また、イベントプロデューサーとしてもこれまで様々なプロジェクトにも関わっており、
代表的な仕事としては松任谷由実さんの「YUMING SPECTACLE SHANGRILA」の
発案と創生を行いました。
最近では文筆も手掛けており、ジャズと落語がセッションした物語
「ジャズと落語の狂想曲集」を執筆しました。
このプロジェクトで実現したいこと
松任谷由実さんの「YUMING SPECTACLE SHANGRILA」を創生して以来、
様々な表現者・アーティストと公私ともに交流を持ってきましたが、
コロナ禍の今は表現者・アーティストには受難の時代となっています。
イベント・公演が中止になったり、開催されても会場の半数以下しか
お客さんを入れられなかったり、様々な活動が制限されています。
そんな中、様々なジャンルのアーティストを救うために
人形劇を上演し、上演した模様を映像化して、皆さんにお届けするという
本プロジェクトを実施させていただきました。
私が執筆した戯曲「ジャズと落語の狂想曲集」を人形劇の台本として作り直し、
人形の操演は人形劇団が、語りは落語家が、音響・効果はジャズ奏者が行うという、
様々なジャンルのアーティストが集結して行うプロジェクトです。
コロナ禍で仕事を失っている人形劇団・落語家・ジャズ奏者が力を合わせて、
これまでにない「ジャズと落語と人形劇が融合した舞台」を作り上げ、
多くの方に楽しんでもらいたいと思っております。
プロジェクトをやろうと思った理由
これまでに手掛けてきた仕事柄、多くの音楽関係、演劇関係、演芸関係の方々と
交流があるのですが、このコロナ禍の世の中で、
みなさんが舞台に立つ機会を失われています。
舞台に立てない、ということは収入も断たれている、ということで、
引退や廃業を考えている関係者も多く、このままでは
多くのエンターテインメントが廃れていってしまいます。
思い返せば、私が「YUMING SPECTACLE SHANGRILA」を創出した24年前も
よく似た社会状況でした。当時、腸管出血性大腸菌感染症(O157)が日本中を震撼させ、
かつてない疫病として 日本人を脅かしていました。現在と同じように、
世の中のムードが沈滞し、エンターテインメント業界も消沈していました。
そんな大変な時期に「YUMING SPECTACLE SHANGRILA」を発案し、
イベントを開催したことで、多くの方に希望を与えることができました。
ミラクルとファンタジーとのテイストをミュージカル仕立てで
ミックスし、レジェンドとなった興業は今も色褪せません。
新型コロナウイルスで、日本のみならず世界が同じような状況となっている今、
またエンターテイメントの力で世の中に光を与えたいと思い、
私と人形劇団クラルテ、 落語家、ジャズミュージシャン達が力を結集して、