はじめまして、香川県三豊市のオリーブ農園「荘内半島オリーブ農園」の真鍋と申します。
当社が運営をしている香川県三豊市の荘内半島は2019年のニューヨークタイムス「世界の行くべき52カ所」に写真が採用された「紫雲出山」や、東洋のウユニ塩湖として有名な「父母ヶ浜」を有する、瀬戸内屈指の景勝地です。
一方、ここ10年で2つの小学校が閉鎖されるなど、人口減少が進み耕作放棄地が広がる過疎地域でもあります。
そんな地域の課題を解決すべく「1000年生きるオリーブを使って地域に産業(仕事)を作りたい」という想いで、平成26年に当社はスタートしました。
香川県三豊市詫間町。
瀬戸内海に開かれたこの地に荘内半島オリーブ農園は生まれました。
荘内半島は瀬戸内海の中央部、突出した位置にあります。
東は多島美で知られる塩飽諸島(しわくしょとう)、西は広い海原が広がる燧灘(ひうちなだ)に面した風光明媚なロケーションであると同時に、私たちの大切な故郷でもあるのです。
オリーブ農園のある積地区は、元々伝統的に唐辛子や除虫菊を育てていた場所。
ところが、時代の流れの中で耕作放棄され、長い間休耕田として放置されていました。
開墾前の園地
とにかく雑草と雑木が凄い
こんな感じで重機で切り開いていって…
すっかり何にもなくなりました。
ここに一本一本オリーブを植えていきました。
平成26年3月、約6000坪の土地を開墾し700本のオリーブを植え、私たちは事業を開始しました。オリーブは生命力にあふれた樹。
大切に育てることで、樹齢1000年を超えることも稀ではありません。
それは、この場所に代々続く事業を作りたいという私たちの想いを託すに充分な存在でした。
初代園主が目指した「この地で未来へも引き継げる、そして地域の方とも一緒になって育てていけるもの」として生まれたこの場所を未来へとつなぐべく、私たちは運営しています。
山・海・太陽、この地に降り注ぐ自然の恩恵を未来へつなぎ、この農園を愛してくれるあなたの様々な生活のシーンに寄り添うオリーブ農園になりたい…それが私たちの目指す夢です。
創業当時のオリーブ農園
大きく育ったオリーブ畑から海を臨む
園内には絶景を楽しめるカフェ「オリカフェ」を併設
現在、日本で消費されるオリーブオイルの約99.7%は国外からの輸入です。
その背景には、海外産オリーブオイルの圧倒的な価格の安さと共に、国産オリーブオイルの生産量の少なさがあります。
それは、一つ一つオリーブの実を手で取って選果し搾るという国産オリーブならではの生産工程にあります。この人手と時間を要する生産方法は、大量生産とは極致にある手の込んだ方法であり、国内産のオリーブは大変高い品質を獲得する代わりに、大量生産できないというジレンマをかかえています。
これは当園においてもほぼ同じ状況で、令和2年度の生産量は700本の木から、わずか220Lです。
(今後、木の成長と共に搾油量が増えると想定されますが、それでも700Lが限界です。)
当社としては、この貴重なオリーブオイルを、百貨店や高級食材店などの棚に並べるのではなく、当社の理念に共鳴していただく方に、直接お届けしたいと考えています。
当社が目指したいオリーブ農園の姿、それは「あなたの様々な生活のシーンに寄り添うオリーブ農園」です。
オリーブオイルには様々な楽しみ方がありますが、それを「食」だけではなく、美容であったり健康であったり、時にはオリーブが風に揺れる景観なども含めて、あなたの生活シーンにお届けし