はじめに・ご挨拶
はじめまして。私たちは,神戸を中心に全国で郷土と連携した飲食店を運営する株式会社ワールド・ワンです!ワールド・ワンの物語は,2002年に始まります。「食を通じて,郷土の生産者と都会の消費者をつなぎたい!」「郷土の生産者を支えることで,ニッポンの風景を熱くしたい!」そんな思いを胸に三宮駅北の飲み屋街で,小さな沖縄料理屋「金魚」を始めました。
ワール・ワングループ1号店「金魚」
それから約20年。神戸の皆さんには大変なご愛顧をいただき,いつも店内を多くの笑顔と笑い声でいっぱいにしてくださいました。年を重ねるごとに店舗は増え,ご縁のある地域も全国に広がりました。高知の漁師とカツオの解体ショーをする日もありました。ねぶたの囃子が鳴り響いた日もありました。オープンセレモニーで県知事自ら熱唱してくださった日だってあります。郷土の食と食文化を愛する皆さんと,大いに笑い,大いに食し,時に涙する毎日でした。
いつも大盛り上がりのマグロの解体ショー
もちろん,いいこともあれば,悪いこともあります。リーマンショックもありました。豚インフルエンザもありました。そして,昨年のコロナではこれまでにない大きなダメージも受けました。決して順風満帆ではありませんでしたが,さまざまな出会い,さまざまな別れを繰り返す中で,全国津々浦々の郷土との結びつきは強まり,全国30店舗を運営する集団となりました。
「KOBEニューワールド」が生まれた背景
そんな神戸をベースにしてきた私たちに思いも掛けないお声が掛かったのは昨年の夏。コロナで悪戦苦闘するわれわれに予想もしていなかった話が舞い込んできたました。「マクドナルド跡地に興味はありませんか??」神戸で暮らしたことのある人なら誰もが知る阪急三宮駅西口のマクドナルド。街のランドマークであり,恋人・友人の待ち合わせ場所として多くの人が一度は利用したことがある場所。神戸で飲食業を営む私たちにとっては憧れの場所でもありました。
生まれ変わる阪急三宮駅西口(右側の黒枠のガラス張り箇所が出店予定地)
そんな街を象徴する場所で自分たちの店舗を運営できる可能性が浮上したのです。もちろんすんなり私たちにお任せいただけるわけではありませんでした。他にも候補者はいます。だって,神戸で一,二を争う目立つ場所ですから。もしも私たちにお任せいただけるのならどんなお店にしたいか。限られたチャンスの中で,ありたっけの思いを関係者の皆さまに伝えました。もちろん,郷土の食と食文化を伝えることが私たちの使命ですから,
『神戸の玄関口だからこそ,神戸らしい,誰もが立ち寄れるお店を・・』
その結果,,,私たちにお任せいただけることになったのです!!いまでも,この場所をお任せいただけたことに心から感謝しています。
「KOBEニューワールド」のこだわり
これまで私たちは,郷土居酒屋として高知や青森,山陰地方などの食と食文化を伝えてきました。今回私たちがお伝えするのは地元・神戸。神戸のど真ん中で,神戸の食と食文化を伝え,さらに神戸に新しい食文化を生み出せるようなお店づくりに挑戦します。
阪急三宮駅側正面から見たイメージ
大きく違うのは,お店のあり方。これまでわれわれが得意としてきたのは,長く寛いでもらう居酒屋でした。けれど,今回のテーマは「脱・居酒屋」。KOBEニューワールドは,街に繰り出す前哨戦の場であり,待ち合わせの場所であり,帰宅途中の立ち寄りの場です。通勤の方,学生さん,主婦の方,観光の方,いろーーーーんな人に使っていただけるカフェ&バー