「こどものこどもによるこどものためのまちづくり」
こどものまちとはなんなのか?まずは、下記の動画をごらんください(ミニヨコハマシティ2018の様子 ・26秒)
①はじめに・ご挨拶
はじめまして「学生団体FORCE」の代表の小渡宇翔(おど たかと)と申します。
「学生団体FORCE」は、「地域に根ざした、こどもの主体、政治的有効性感覚」の3つの柱を基に琉球大学の学生16名で構成されており、「こどものこどもによるこどものための街づくり」をスローガンに、体験型主権者教育イベント「miniにしはら」の開催に向け毎週水曜日に集まり、活動しています。これまで、若者選挙カレッジでのプロジェクト発表や政見発表会への参加、西原町PTA連合会とのイベント共催に向けた説明会などを通し、「miniにしはら」を実現すべく取り組んできました。
②我々は何をしたいのか
近年、大人も若い世代の社会参加・地域参加の意識の低下が見られる一方、2016年から18歳選挙の導入など若い世代の社会参加が注目されています。このような背景から、主権者教育が注目されており、学校などでも推進されています。わたし達は、そのような主権者教育のプログラムの一つとして、体験型主権者教育イベント「miniにしはら」を沖縄県でも行いたいと思い活動を進めています。
○主権者教育について
わたし達は「miniにしはら」の主権者教育を三つの視点で捉えています。
・主権者教育はシティズンシップ教育とされ、こどもたちがまちの担い手として、社会を形成する主体としての意識をもち、権利の構造や社会認識について知覚し深める活動を通して、市民的資質の向上を図る。
・民主主義社会において、他者の意見と自分の意見を話し合い、その上で合意形成を図り、何かを生み出すという過程を通して、社会や政治の構造について自分たちの経験から主体的に考える能力を育成する。
・主権者教育はシティズンシップ教育や政治教育ももちろんだが、キャリア教育と
も深くかかわる。「miniにしはら」では、職業体験や消費行動を通して、自分の将来について考え、職業と社会の深いつながりについて気付くことを目的とする。
○「miniにしはら」について
「miniにしはら」は「こどものまち」の一つです。「こどものまち」はドイツの「ミニミュンヘン」を初めとして、日本、世界各地で行われています。しかし、沖縄ではこのようなこどものまちを継続的に実施している例がありません。そのため、わたし達FORCEは第一回目のこどものまち「miniにしはら」を開催し、こどもの社会認識や擬似的な社会参画を通して、こどもたちの市民的資質を育みたいと思っています。沖縄県は、日本でも特異な状況にあり、基地問題や貧困などの社会的問題が多く潜んでいます。現在の沖縄では、そのような社会問題を自分ごとと捉える事ができておらず、こどもたちの中でもそのような社会を視る目が育っていません。また、学校教育では、学びが教室の中で完結してしまうことが多く、政治的有効性感覚を生み出すことに限界があります。このような問題意識から、わたし達は「miniにしはら」を行おうと思いました。
○「miniにしはら」の目標
・こどもが主体的にまちづくりに取り組むことで、教室という小さなコミュニティのみの意見形成から、広いコミュニティにおける自分の価値に基づいた意見形成能力の育成を行う。
・こどもたちが自らまちを作り上げていく過程の中で、現実の社会と関連させ、比較し、自分なりの社会参画について考え市民的資質を養えるプログラムを行う。
・プログラムを通して主体的に疑似的な社会参画を体験することで、現実の社会においても長期的な政治参加意欲を内面化させる。
・主体的なまちづくりを通して他者との関係を持ち、それぞれの意見を提示し対話による合意形成を図ることで、多角的、多面的な判断力を養う。
「miniにしはら」では、こども達が実際にお店を出し、商品を売り、売ったお金で買い物をするといった消費活
動と市長を選ぶために公約と自分の考えをすりあわせ、選挙を行う活動の二つを通して、自分たちでまちをよりよくしていきます。細かい「miniにしはら」の概要やシステムについては④で説明します。
2017年ミニヨコハマシティの選挙の様子
2017年ミニヨコハマシティの様子
③プロジェクトに関わる理由
学生団体代表のコメント動画
アドバイザーの新田茂睦さんからの応援動画
顧問の島袋純先生の応援動画
西原町PTA連合会会長の前田光智さんからの応援コメント
今回、学生の皆さんから話をいただき、すごく嬉しかったです。
これまで大人の目線や保護者の立場として日々の仕事や地域づくりに取り組んできましたが、子どもたちが自ら学び考える機会を持って、子どもたちが地域に関心を持ってもらえる機会になると思っています。
PTAも様々な仕事をしている保護者が参加しています。 学生のみなさんの思い切った取り組みに加わることで、私たちも一緒に学ぶ機会になると思っています。
これからの西原を担う子どもたちが、西原の未来を考える良い機会になると思います。 どんな街ができていくのか、大人の私たちもワクワク、ドキドキしています!
④これからの活動 「miniにしはら」の内容
2 月:予算決定、事前学習、当日の細かい内容を決定します。 企業への協賛呼びかけを開始、クラウドファンディングの準備
主な活動:選挙カレッジへ参加し、「miniにしはら」の活動の報告をしました。
3月:こどもスタッフの呼びかけを開始、クラウドファンディングを開始
主な活動: 西原町PTA連合会の理事会に参加し、共催の呼びかけを行い、承認をもらいました。
下記はPTA連合会での共催承認の様子です!!
4月~7月:こどもスタッフの事前学習の開始 当日参加するこどもの呼びかけの開始
事前学習の内容
事前学習は、事前に募集した、こどもスタッフ小学5年生~中学3年生30名が参加します。事前学習の
会場は、西原町公民館で行います。2021 年 4 月 24 日土曜日のアイスブレイクを 0 回目とし毎週土曜日に行います。一回の事前学習はこどもの集中力を考慮し、二時間程度(45 分×2)とします。事前 学習の日程はまだ暫定的なモノであるが、15 回という回数は決まっています。 事前学習の枠組みとして第 1 回~第5回に人権学習を行い、第6回~第8回に地域調査、第9回~第10回に選挙についての 学習を行い、まちづくりの基礎的な概念を体験的に学習します。その後、第 11 回目~第 15 回 目はこれまでやってきた学習を活かして、どのようなまちにしたいのか、実際のまちに必要な税金の金額、給料、どのようなお店を出すのか、どこにお店を配置するのかなどを考え、こどもたちの理想の街になるように活動していきます。第 1 回目から第 10 回目までの各学習は、学生実行委員が授 業を作り、実践します。その際、学校で行うような講義的な内容ではなく、体験学習的な内容になるよう注意し、「miniにしはら」でしかできない授業をします。
2017年ミニヨコハマシティ事前会議の様子①
ミニヨコハマシティ事前会議の様子②
8月:プログラム本番 「mini にしはら」
場所:西原町公民館 日時:8月7・8・9日(変更あり)
当日の流れについて
当日参加のこどもは小学生のみで300名募集します。(3日間合計900名のこども を募集する。)
〇入場
入場する際に、外で町長が朝礼を行い、「miniにしはら」についての説明を行います。その次に、市役所で、町民証(お仕事カード)と最初の金額を受け取ります。(お金の量や通貨の単位などはこどもスタッフがきめる)最後に、ハローワークでお仕事を探すorもらったお金で買い物をします。
〇お店のシステム
最初は、こどもスタッフのみがお店を開くことができ、当日参加のこどもはこどもスタッフのお店で働きます。お店側はハローワークで求人募集を行い、こども
たちを雇用します。給料や税金の量などはこどもたち、もしくは市長に決定権があり。当日参加のこどもたちも起業を行うことはできるが、場所代(税金)が払えなければならない。このようなお店のシステムはミニ福岡を参照に作成しました。
〇市長について
市長は、事前学習と「miniにしはら」当日それぞれで計二人選ばれます。初めに、事前学習を行う中で、市長を一人選出し、そのこどもに街の制度、システムを決めてもらいます。その後、「miniにしはら」当日の3日間でもう一度選挙を行う。1日目終了時に、アンケートなどを用いて、参加した町民の意見や声を集め、それをもとに、こどもスタッフの中で立候補者を募ります。2日目にはこどもスタッフの中から擁立した立候補者がそれぞれの政策を掲げ、選挙活動と選挙を行います。そして、3日目には新町長が決定し、その政策が街に反映されるという流れで、町長は行っていく。*1日目に参加したこどもも投票ができるように、外に投票箱を設置できたらと考えているが、このような内容はこどもたちの判断に任したい。
9月:事後学習
プログラムを通しての学びを可視化していけるような取り組みを考えていきたいです。現時点では、政策の提案などを行うことができればよいと考えています。
⑤資金の使い道
【予算の内訳】
〇収入
〇支出
機材費等の詳細です。
今回のクラウドファンディングでは、支出170万円のうち、上記の印刷費、機材費等を補填する80万円を募集したいと思います。上記にある支出項目は事前学習におけるこどもの学びの機会の提供と「miniにしはら」本番のこどもの経済活動に関わる費用です。これらの費用がなければ、こどものまちを作ることができません。こどもが自分たちの思い描いた街を作るためにも、支援よろしくお願いします。
⑥リターンのご紹介
⑦最後に
私たちは、学生団体で活動をしているので、自分たちの力だけでは限界があります。また、沖縄ではこどもの街という企画が行
われていません。前例もなく、手探りな状態で活動しています。そのため、西原町PTA連合会をはじめとするみなさんの助けがあり、成り立っています。しかし、金銭面での支援が足りなく、まだまだ私たちの力では「miniにしはら」の開催が難しいというのが現状です。私たちは、こどもたちに、「miniにしはら」の活動を通して、こどもたちの社会に対する意識を養わせることを目的としています。私たちの目的、こどもたちのこれからのことを考え、「miniにしはら」の活動を理解し、この活動に共感してくださる方々のお力添えをいただきたいと思っています。
拙い文章だったにも関わらず、最後まで読んでいただきありがとうございます。皆さまからの温かいご支援をお待ちしております。
*ビジュアル、本文の「こどものまち」の画像又動画は、2017年、2018年のミニヨコハマシティの様子です。
〈All-in方式〉
最後まで読んでいただきありがとうございます。本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。