でした。
以前、発展途上国の女性の様子をテレビで拝見して、強い衝撃を受けました。自分の意思など全く関係なく、物のように扱われ、働かされる女性の姿……。彼女たちに私が持っている「洋裁」の技術があれば、自立して生きることができるのではないか。そんなふうに思ったのです。
それ以来、「いつか発展途上国の女性の自立支援に取り組みたい」という想いを抱いていましたが、具体的に動くには至りませんでした。
プロジェクト支援者の一人であるサラさん
でも、残りの人生をはっきり意識した時、私がこれからやるべきことはこれだ! とはっきりわかったのです。その後無事手術を終えてからは、会う人会う人に自分の希望を伝えていきました。すると、現在の協力者であるネパールの方々を次々に紹介していただくことができました。そして、プロジェクトはトントン拍子に進んでいったのです。
一昨年ネパールに現地視察に伺い、昨年3月にプロジェクトを開始する予定で準備を進めていました。後は現地に行くだけ、という状態だったのですが、コロナ禍となってしまい、現在1年半ほど延期状態となっています。
現地視察の際の打ち合わせプロジェクト開始当初は、費用はすべて自費で賄うことを想定していましたが、コロナ禍で私自身の収入源であった日本の洋裁教室も開催できなくなり、資金調達が難しい状況となってしまいした。
このため、本クラウドファンディングでは、ドレス試作に必要な材料や道具などの資金、旅費などをご支援いただきたいと考えています。
現地では、自立を目指す女性たちが、洋裁教室のスタートを心待ちにしています。コロナがこれ以上長引くようであれば、生地と道具、動画をお送りし、私が渡航する前に、先行してプロジェクトを開始する予定です。
「女性の自立」への強い想いは、私自身の経験が原点となっています。冒頭でも少し触れましたが、結婚後、当時は他に選択肢がなかったため、専業主婦になりました。しかし、正直全く幸せを感じられませんでした。夫の収入で生活しているため、何でもお伺いを立てなければならない。自分の自由や意思がない、狭い世界。辛くてたまりませんでした。
でも、一念発起して洋裁教室を始めてからは、自分の収入があることで「自由」が保障され、「生きている実感」と「心からの幸せ」を感じることができました。
洋裁教室の生徒さんたちと実施したファッションショー
そこから先の私の人生の様々なチャレンジは、このプロジェクトも含めて、最初に「洋裁教室」を始めなければ、ひとつも達成されることはありませんでした。自分で収入を得たからこそ自信が生まれ、その後さらにやりたいことに挑戦していく「前向きな人生」を歩くことができたのです。
だからこそ、選択肢がない発展途上国の女性のために、少しでも自分にできることをしたい。そう強く思っています。幸い私には、「洋裁」という技術があります。それを一人でも多くの女性に伝え、彼女たちの自立に貢献したいのです。
「ラジャクマリプロジェクト」には、たくさんの方からご支援いただいていますが、そのうち2名から応援メッセージをいただきました!
サラスワティ・バラティさん
トリブヴァン大学教育学部教授・博士 愛媛大学大学院卒
「(先行して支給いただいた)ミシン3台など、ありがとうございました。 (私が紹介した)3人は、直ぐに練習を始めました。 レッスン動画が待ち遠しいです。 夢が現実になりうれしいです!」
ジョティ・アディカリさん
ホテル経営者 ネパール観光協会会長
「ウエディングドレス制作によって女