ネパールの女性自立支援を洋裁教室で実現したい!

ネパールの女性自立支援を洋裁教室で実現したい!
男尊女卑が色濃く残る国・ネパールで、女性たちにウェディングドレス制作を教える「洋裁教室」を行うためのプロジェクトです。パリコレに出品したこともある技術で、ネパールの女性たちの自立を支援します!

はじめまして。洋裁教室「ドレスさら」 代表の粕谷尚子と申します。

私は今年で82歳になりますが、まさに「自立」することで、自分の人生を切り開いてきました。

結婚した女性は「家を守り子どもを育てる」ことが当たり前だった50年以上前、反対する周囲を文字通り「無視」して、洋裁教室を始めました。その後、50歳で採用試験を受けて、アパレルトップブランド「ジュン・アシダ」に入社。そして、63歳で独立して、ウェディングドレス制作専門会社を立ち上げました。

どれも、自由に生きたい、自立したい、そう考え一歩を踏み出したからこそ実現したことです。

私が制作に携わったドレスです。

しかし、世界には今も、自分の意志で生きることが難しい女性たちがたくさんいます。12〜13歳で売られていく少女、望んでもいない結婚を強いられる若い女性……。
特にネパールは、世界で最も「男尊女卑」の考え方が強い国だと言われています。女性たちは、「自由」のない暮らしを強いられる中でも、懸命に働き、生きています。

彼女たちに、私が持つ洋裁の技術をお伝えすることができれば、「手に職」を付け、苦しい状況から抜け出すことができます。

今回、ネパールの女性に、ウェディングドレス制作を教える「洋裁教室」を開くために、本クラウドファンディングに挑戦します。

「ラジャクマリ」は、ネパール語で「女性自立」という意味です。一人でも多くの女性の「自立」を支援したい、こうした私の想いを込めました。
本プロジェクトは、ネパールで子どもたちの教育を支援している「サティーファンデーション」、日本への留学経験があり、ネパールの大学で教授を務めるサラさんなど、たくさんの人たちの協力を得て、ここまで具体化することができました。

「サティーファンデーション」が支援しているネパールの学校の子どもたち
◆洋裁教室の生徒

貧しい村の出身で、現在奨学金で高校に通っている(または卒業した)17〜18歳の女性です。高校卒業後、プロになる覚悟を持って、本教室でドレス作りを学ぼうとしています。
◆教室の場所

カトマンズでドレスショップを営んでいるマンジュさんのアトリエの一角を借り、教室を開く予定です。
◆技術の習得方法

動画の視聴と直接指導、さらにはオンラインによる指導を組み合わせる形で、ドレス制作の技術を取得していただきます。コロナ禍で現地に行くことが難しくなってしまったため、現在先行して「動画」を制作しています。まずは動画を見ていただき、その後私たちが現地に趣いて、直接指導する予定で準備を進めています。
◆「ウェディングドレス」に特化している理由

ネパールやお隣の国インドでは、3〜4日間かけて、盛大に結婚式が行われます。花嫁さんは毎日違うドレスを着て登場するそうです。そして近年、富裕層の間では、伝統的な衣装だけでなく「純白のウェディングドレス」の人気が高まっています。

私が制作に携わったウェディングドレスです。ウェディングドレス制作の技術を身につければ、安定した収入が期待できます。こうした背景から、本プロジェクトでは、ウェディングドレスの制作に特化し、その技術をお伝えしていきます。

私事ですが、実は9年前、心不全を経験しました。医師には「手術をすれば問題ない」と言われていましたが、手術前夜、急にとても苦しくなったのです。もしかしたら今日、自分は死んでしまうかもしれない……、そう思ったとき、心底後悔したのが

「発展途上国の女性の自立を支援する」
という目標に対して
何のアクションも起こしていない

ということ