を機に、1人でも多くの皆様に『ひとくず』が届き、虐待の現実に関心を持つことにより抑止力が高まり、一件でも不幸な事件が減ることを切望して止みません。そして、私が経験した『初くず』の衝撃を1人でも多くの皆様に味わって頂きたい…そんな想いを持ちながら…
【T・O】(北海道)
『ひとくず』。この映画は観る人を嫌な気持ちにさせない。幸せな気持ちにさせます。これはかなり重要な事です。入り口として、児童虐待をテーマにしているので、観る前には暴力が前面に描かれた重たい作品なのかな?と思われるかもしれない。だが決してそんなことはなく。話が進むにつれ、愛情、人の温かさ、思いやりの心を体全体に感じ、うるうると涙目になり、その涙は溢れ、流れ落ちてしまう。そんな作品です。胸が熱くなります。考えさせられます。何故、虐待は、虐待の連鎖は起こるのか。どうやったら虐待をなくせるのかと。家族に、身近な友人に、そしてもっとたくさんの人に『ひとくず』を観てもらいたい。自分もまた、繰り返し、繰り返し観たい。そんな気持ちにさせるのです。上西雄大監督の、そう10アンツのライフワークである『ひとくず』。その『ひとくずディレクターズカット版』を是非ご覧いただきたい。素晴らしい作品です。
鈴木 孝広(神奈川県)
30年ぶりに会った伯母の涙に「アレは虐待だったんだ」と気付かされ、今ある生に感謝しながら、両親との再会の背中を押してくれた妻と一緒に観た映画「ひとくず」児童虐待の現実と人・家族の再生に心が震えました。
映画「ひとくず」の舞台挨拶で、児童虐待通報の緊急ダイヤル189を初めて知り、あってはならない現実を変えるべく挑む真摯な姿に胸打たれました。
台本を開くと、店員、お客さん、警官、…全ての登場人物に名前があります。ひとりひとりが尊重されています。
人の命を救うのは人!映画「ひとくず」はその力がある!とあらためて感じました。
ひとりひとりを尊重する、愛があふれる上西監督の台本の全てが映像化されたディレクターズカット版「ひとくず」を観たい!広げたい!
未だ心に刻んでいないシーン満載のディレクターズカット版「ひとくず」を観ましょう!広げましょう!
島村 明(大阪市)
上西雄大は“信念を貫く男”である。きっと迷いや悩みもあるだろうが、自分の信じた道を突き進んでいく。その最たる例が映画「ひとくず」
「ひとくず」は児童相談所で虐待の実態を耳にしたことからスタートしている。今も虐待に苦しんでいる子供たちに手を差し伸べようと制作を決断する。“誰かのために力になりたい”という想いから制作された映画なのだ。この作品は“リアル”を描いている。思わず目を背けたくなるシーンもあるかもしれない。だが、それは虐待のリアルな世界が鮮明に描かれている証だ。現実を見極めたうえでの遅い通報があり、手続きを踏んで、役所の人間が派遣されて聞き取り調査を行う。虐待を否定されて門前払いされるケースもある。それで救えない命がどれほどあっただろうか。徹底的にリアルを描いたうえでラストの“希望”につなげている。
ほんとうなら広く大衆に受けすることを狙ってキレイに描いても良かったはずなのだ。その方がもっと幅広い層に受けたのかもしれない。だが、上西はそれを選択しなかった。いうまでもない。リアルを描かないと“虐待防止”につながらないからである。自らの信念を貫いたのだ。不器用な男なのかもしれない。うまく立ち回れない人なのかもしれない。ただ、だからこそ、“誰かのためになにかをしよう”という男を応援せずにはいられないのである。
“今も虐待に苦しむ子供