オレゴン州ポートランド発 自転車のタイヤの廃材を活用した環境に優しいペット用品

オレゴン州ポートランド発 自転車のタイヤの廃材を活用した環境に優しいペット用品
Cycle Dogは、環境と持続可能性に重点を置いた世界最高のペット製品を製造しています。2009年に、自転車のタイヤの廃材を匂いのない首輪にアップサイクルすることから始めました。 それ以来、何百万ものタイヤゴミが埋め立て廃棄物になるのを防いでいます。 サステイナブルシティ、ポートランドで活動中!

はじめに

サイクルドッグのページに興味を持って頂きありがとうございます!皆さんはアメリカオレゴン州のポートランドという美しい街のことをご存知ですか?緑と環境に配慮した、サステイナブルシティとも呼ばれています。「全米で最も住んでみたい都市」の上位に格付けされており、美しい自然の景観に恵まれた豊かな街です。ポートランドの人々は生活の質を大切にし、大量生産よりもハンドメイド、自動車よりも自転車や歩行者を優先する、人と環境に優しい町です。

自転車通勤率が全米トップで、サイクルシティーとも呼ばれています。 一方で、自転車のタイヤがパンクするたびに大量のタイヤのインナーチューブがゴミとなっています。インナーチューブゴムは簡単にリサイクルできず、ほとんどのリサイクル施設でもリサイクルするのが難しく、結果埋め立てて捨てられています。

今回の主役、サイクルドッグ創業者のラネットは、NIKEでプロダクトマネージャーとして働き、通勤に自転車を使う一人でした。しかしある時、使い古した自転車のタイヤのチューブがリサイクルも分解もできないと知ってから、ラネットはごみ箱に捨てられなくなりました。

ラネットは、ちょっとしたものは自分で作ってしまうハンドクラフト派です。また彼女は保護犬と一緒に暮らしていて、丈夫で水にも強くて、臭くならないリードや首輪があればいいのにと考えていました。

そうだ、水にも強く頑丈なタイヤの廃材を使ってペット用品を作ってみよう!と思い立ったラネットは、早速日本のミシンJUKIを購入、捨てられるタイヤのゴミを使用して試作品を作り、ファーマーズマーケットで販売。多くの人に環境問題への関心を持ってもらいたく、NIKEを辞めてサイクルドッグを起業しました。 多くの研究開発機関とも連携を行い、彼女はタイヤの廃材を使った犬の首輪を作りました。環境に優しいだけでなく、細菌を増殖させず臭くならないため、犬にも優しい製品です。

解決したい社会課題

サイクルドッグの目標は、環境に焦点を当てた世界最高のペット製品を製造し、毎年埋め立て地に投げ込まれる何百万ものゴミに対する問題意識を高めることです。

すべての手縫い製品は、オレゴン州ポートランドの自社工場で誇りをもって作られています。大量生産・大量廃棄が世界的な社会問題となっていますが、サイクルドッグは耐久性のある品質の良い製品を作り、長持ちさせることが、より持続可能な地球のために重要だと考え、日々ポートランドで製品を製造しています。

遠く離れた土地に生産をアウトソーシングする方が安くて簡単ですが、ラネットは地元の雇用を創出したり、将来のクリエイターに貴重な仕事の経験を提供することが大切だと考えているため、アメリカのオレゴン州ポートランドで活動を続けています。

このプロジェクトで実現したいこと

2017年、ラネットは環境に優しいペット用品を日本に広めるため来日しました。

初日は英語での説明でしたが、一生懸命日本語を勉強して日本語でも説明していました。

 

ポートランドでは【環境のため】を重視して商品を選ぶ人が多い一方、日本ではコスト重視で商品を選ぶ人が意外にも多いという事態に直面してしまったのです。

当時の日本ではエコ問題を取り扱うメディアが海外と比較しても限られていて、情報量も圧倒的に少なく環境問題への意識もまだまだ低い状態でした。

そのためユニークな製品ではありますが、なぜ彼女があえてタイヤのゴミを使ってペット製品を作っているのか、日本で理解してもらうのは簡単なことではありませんでした。