学生や卒業生、保護者など本校関係者だけでなく、学校を訪ねる方々や地域の方にも訪ねてもらうスペースになればとの思いも共有されていきました。
打ち合わせ(5/20)
メンバーには手弁当でお手伝いしてもらっていますが、良いものを目指すとなると当初予算では収まらなくなってきました。
学校運営の厳しい中、予算増額などはとても言いだせず、毎年学生のためにイベントを開催して頂いている連合同窓会にもこれ以上甘えられません。
妥協して予算内で納めるか、どうにか工面して最善を目指すか…
他の朝鮮学校でのクラウドファンディング(CF)の取り組みなども知っており、サイトチェックはしていましたが、手続きや手数料などを口実に躊躇していました。
しかしアドバイスを聞きCFについて学ぶ過程で、ただの資金集めではなくソーシャルグッドな取り組みとして課題解決への一助になるのだと知りました。
朝鮮学校を取り巻く環境の改善に少しでも役立つのであれば、手間はかかっても準備する意義があるんじゃないか。このような経緯から私たちはGoodMorning社のお力添えを得て今回の企画を広く周知し協力を呼び掛けることにしました!
学びと交流の機会を絶やさないように
本校では文化祭や公開授業を地域に開かれた恒例イベントとして開催し多くの方に来校して頂いています。
百聞は一見にしかず。お互い顔を合わせて触れ合うのが交流や理解の近道だと考えてきました。
売店のようす(過去の文化祭より)
今まで一緒にステージで歌を歌ったり、美術展をしたり、キムチを作ったり、真面目なシンポジウムをしたりと様々な交流が続いていました。
朝鮮半島との間で情勢が緊張した時も、こんな時だからと学校公開行事を大事にして協力いただける皆さまと地道な交流を続けてまいりました。
その過程で多くの日本の方々と知り合い学生にとっても大切な学びの機会となっていました。
それが、コロナでいっぺんになくなってしまいました。
秋には日本の先生方との授業交流も行われていましたが、それも出来ずにいます。
メインステージ前のようす(過去の文化祭より)
今回実現したいことはずばり、沿革室を日常型交流のスペースに活用することです。
朝鮮学校は在日朝鮮人一世がはじめ、二世が守り発展させ、今はその背中を見て育った世代が、”子どもたちの未来のために”をキャッチフレーズにバトンを受け継ぎ運営しています。
海を越え祖国からの支援や励ましは朝鮮学校の大きな支えでした。朝鮮学校はそれなくして成り立っていなかったと思います。今、コロナで修学旅行に行けないのが本当に残念です。
無償化問題をきっかけとして出会った日本の方々との交流は私たちをとても勇気づけるものでした。
自分のこととして自然体で受け止め、共に取り組んでくださる皆さんとの交流から学ぶことが多く学生も励まされてきました。
展示コーナーのようす(過去の文化祭より)
今年の文化祭チラシ
コロナでイベントが制限される中ですが、感染予防策を講じながらできる交流を続けていきたい。
今回の周年行事とこの沿革室をきっかけとして出会いと交流が広がるものとなればとても素晴らしいことだと思います。
今まで学校を支え寄り添っていただいた全ての方への感謝を込めて、新しい出会いや学び、交流へと広がればと夢見ています。
※コロナが落ち着くまでの間、運営及びご参観は人数を制限しての招待制とさせていただきます。学校の日常生活に支障のない範囲でどのよ