長期保存が可能な消毒剤ジアネーラ 使いたい時に水で溶かすだけのお手軽消毒剤

長期保存が可能な消毒剤ジアネーラ 使いたい時に水で溶かすだけのお手軽消毒剤
ウイルスの脅威にさらされている現在、身の回りを消毒する事が日常化しています。そんな日常の消毒に次亜塩素酸は最適です。手あれも無く、低濃度で安全・安心に消毒が出来るもので水道水やプールなどの消毒にも日常的に使用されているものです。そんな次亜塩素酸を家庭で簡単に使えるようにタブレット型にしました。

リクロロイソシアヌル酸は有効塩素濃度を高く維持する事が出来る事があり、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムはナトリウムを含む事で、若干アルカリに傾く事です。次亜塩素酸水の殺菌力はpH(ピーエッチ)が4.5~6.9と一般的に微酸性とよばれる領域で一番力を発揮します。プール、温泉施設などではジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの方が水に溶けやすく、公共施設の場合、溶けずに残ってしまったものを誤飲してしまう事を防ぐためにジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを利用している事が多いと言われています。しかし家庭で使用する場合は、有効塩素濃度を高く保つ事が出来るトリクロロイソシアヌル酸の方が良いと我々は選択したのです。

しかも軽量で持ち運びがしやすい、いつ何処でも消毒液を作る事ができますし、トリクロロイソシアヌル酸の場合、長期保存が可能であるため、次亜塩素酸の大きな欠点である、消費期限問題が解決できます。

商品化の道のりも実は簡単では無かった。

一般的にタブレット状のものはアルミフィルムにて作った三方袋に封入して商品の劣化を防ぐのですが、トリクロロイソシアヌル酸は構造上塩素ガスを固定化している構造になっている事で、水に溶かす前は濃縮された塩素の塊状態となっています。パッケージのアルミを酸化させてしまう事があります。商品の品質上は問題ないのですが、使用する側としては気持ちの良いものではありません。そのため一段と強度のあるフィルムを特注しました。

このフィルムの調達に時間がかかった事で、商品化まで4ヶ月もかかってしまい実質発売は2020年9月になっていました。
気がついたら次亜塩素酸水は危険だという嵐が吹いていました。

厚生労働省や経済産業省(NITE)の何故か、煮え切らない発表によって、テレビなどのマスメディアが次亜塩素酸水は効果が無いような発表をされました。それによって今まで利用していた人すら、次亜塩素酸の利用をストップするなどがありました。NHKのみ謝罪放送みたいなものがありましたが、民放各社はそれ以降話題にも出なくなりました。

また地方自治体のホームページなどで盛んに紹介された、ハイターやブリーチなどを希釈して次亜塩素酸水として利用促進も大きな問題があります。確かに成分として次亜塩素酸は入ってはいますが、これら塩素系漂白剤には、漂白剤成分である水酸化ナトリウムが混入しているため 薄めて利用すれば安全という事はありません。もちろん正しい使い方をすれば良いのですが、科学的な知識が無いと難しいかと思います。

そして追い打ちをかけたのが、消費センターに持ち込まれた案件で加湿機に次亜塩素酸水をいれて呼吸器疾患が発生したものが6件発生した話題です。これらは消費者センターに問い合わせした結果、すべてブリーチやハイターなどを希釈した次亜塩素酸ナトリウムだったのですが、名前の似ている事もあり、全体的な次亜塩素酸水の評価が下がってしまいました。

それによって、我々が作ったタブレット型次亜塩素酸がなかなか売れない事態に陥ってしまった。
ウイルスの殺菌にはアルコールが良い?!

確かに現在流行しているコロナウイルスはエンベロープウイルス(細胞の周りに脂肪でてきた膜をもっているためこう言われています)のためアルコールで殺菌をする事が可能です。

しかし厚生労働省が推奨するエタノール70%による消毒はとても危険です。それは一般の人が触れて良い濃度を超えているという事です。またエタノールは飲料にもなるアルコールと同じ成分です。70%ものアルコール度数のものを飲んだ場合どうなるでしょ