香気がよく、醪の経過の良好さで評価が高かった。3号同様、変性により使用されなくなっていた。
5号:シュッとして目を引く個性派酵母
出身地:広島県東広島市 賀茂鶴さん
分離年:1923年(大正12年)頃…関東大震災が起きた年
頒布期間:1936年(昭和11年)まで
特徴:
長楕円形の細胞が多く、他の酵母との区別が比較的容易。今でいう「吟醸香」で評価が高かった。
6号:北国から来たパワフル母さん酵母
出身地:秋田県秋田市 新政さん
分離年:1930年(昭和5年)…昭和農業恐慌が起きた年
頒布期間:現在も頒布中
特徴:
10~12℃の低温下でも強い発酵力を維持する酵母。80年以上も安定して優秀な性質を維持している。この酵母の頒布により、北陸、東北、信州などが酒どころとして名乗りを上げられるようになった。
遺伝子解析によると、6号は1~5号とは遺伝的な関係性が薄い一方、突然変異によって7号以降すべての酵母を生み出した「親」であることがわかった。
はてさて、それぞれのお酒は
まろやかなのか、それともキリリと締まるような味なのか…
冷が良いのか?燗が合うのか?
今回は、実際に醸造した杜氏のコメントをまとめた「レア酵母・醸造レポート」を、すべてのリターン品に添付させて頂きます。
出来たお酒を皆さまと一緒に味わって、感想を共有するのが今から楽しみです。
株式会社 仙醸
<プロジェクト担当>左から順に 杉本、黒河内代表取締役、柳平杜氏、大槻
申し遅れましたが、この挑戦を行う私たちの自己紹介をさせて頂きます。
私たちは『黒松 仙醸』をはじめ、
『どぶろく』『生あまざけ』などを展開する株式会社 仙醸です。
慶応2年に創業して以来、155年に渡り
水の美味しさで知られる南信州にて愚直に酒造りを営んできた酒蔵です。
日本酒離れが進む昨今。
このままでは、いずれ会社が存続できなくなるかもしれない。
もっと言えば、酒造業界全体が衰退してしまうかもしれない。
そうなる前に、もっとお客様が「ワクワクすること」を提供できないだろうか…。
そんな思いから、仙醸はこれまでも、様々なチャレンジをしてきました。
清酒だけにとらわれず、どぶろくやあまざけを発売してきたのも、
「発酵の面白さ」を皆さんに知っていただくための一つの術でした。
新たな挑戦 SENJO CRAFT LAB
プロダクトコンセプトイメージ
今回の小型設備を活かした酒造りも、同じ思いから始まったもの。
奇しくもコロナ禍により、酒造業界はこれまで以上に苦境に立たされています。仙醸も例外ではありません。感染拡大防止が最優先であることはわかっていても、お酒が悪者のように扱われるのを聞くたび、やるせない気持ちになります。
こんな時だからこそ、酒造業界を明るくする新たな風を吹き込みたい。クラフトビールのような、多様で個性的な「クラフト酒」ができたら、きっと楽しい。
私たちはこの取組みを「SENJO CRAFT LAB」と名付けました。
その第1弾が、「レア酵母6種で醸すお酒の飲み比べ」をお届けする、今回のプロジェクトなのです。
Senjo Craft Lab
SENJO CRAFT LABでは、
本プロジェクトを皮切りに今後も、“発酵の面白さ”を皆様と体験し共有できるような様々なプロジェクトを実施し、仙醸の商品開発等にも活かしていきたいと考えています。
そのために「SENJO CRAFT LAB メンバー」を募り、皆様の率直なご意見・ご感想をお聞かせ願いたく存じます。
※Senjo