した。
私は美術系の大学で染色の勉強をし、卒業後はアパレル系の仕事についていました。
その後いわゆる寿婚で、結婚・出産・育児と…
いたって普通の主婦として生きていました。
ですが、ある時ひょんな事から某大学医学部の精神科の実験助手として働くことになりました。
そこでの仕事は全くの畑違い細胞培養や解剖など慣れない作業で頭がオーバーヒートしそうな日々でした。
ダメだーー!
もうこの仕事やめようと、挨拶周りしていた時、
違うチームからのお誘いが…。
すでに絵手紙講師をしていたのもあり、
「もう実験助手はコリゴリです。絵の仕事ならやるんですけどねぇ」と伝えたところ
精神科でしか、出てこないワード 「じゃ絵画療法の仕事やってみたら?」とすすめられたのです。
何?? 絵画療法ーーー!?
この言葉を聞いたとき全身に激しい電流が走ったのです。
それは言葉で表せない感覚でした。
実は…。
私には辛い過去があります。
それは友人を助けられなかった悔しい経験です。
その友人は悩みつめて耐えきれず、自ら死を選んでしまったのです。
私はその友人が悩んでいたことに、真っ先に気づいていました。
でもどう対応していいのかわからず声をかけることも手を貸すこともできなかったのです。
もっと悩みを聞いてあげられたなら…。
もっと私に知識があれば…。
そんな悔しさが、絵画療法と言う言葉を聞いたとき呼び起こされたのだと思います。
「これなら私にも何かできるかもしれない!」
「人の役に立てるかもしれない!」そう思ったのです。
今、コロナ禍で家庭で過ごすことが増えています。
親も子も夫婦もどうコミニケーションをとっていいかわからない。
また会社もテレワークが増え、対面で過ごしていた時と比べ圧倒的にコミニュケーションが足りません。
そこにアートセラピーを取り入れることで会話が増えたり、問題解決の糸口が見つかるかもしれません。
理由がわからないけど…
なんだかしんどい、
悲しい、
虚しい、
死にたい、
そんな負の感情をアートセラピーが代弁してくれ凝り固まった気持ちを和らげてくれます。
アートセラピーは意識レベルではわかっていない本当の自分を把握するために無意識にアクセスし、いろいろな角度からその手がかりになる自分と対面させてくれます。
今苦しんでいる人だけでなく、しんどさを抱えている人を支援している人や、何かしらの問題を抱えたお子さんを持つ親御さんにも使えます。
アートセラピーは老若男女問いません。
誰にでも取り組めるのがアートセラピーの特徴です。
「アートを使った心の栄養補給」
絵、工作、造形など様々なものが含まれます。
自分の手を使って作るものなら何でもアートです。
もし、各家庭で共通の遊びや同じ目的を持って楽しむ時間が持てたなら、もっともっと会話も増え、円満な親子関係が築けると思うのです。
そんな単純なことだけど、アートセラピーがもっと広まることで、疲れた日本を救えるはず。
欲を言えば、日本を越えて世界にまで広がってほしい!
自分らしさを大切にし楽しく生きる人が増えてほしい!!
それを実現するための一歩がアートセラピーの本を出すことだと考えています。
私が出すのは30ページほどの本です。
皆さんが想像される本は200ページなどの分厚い本かと思いますが、今回作るのは読みやすくて手に取りやすいコンパクトな本。
忙しい方でも単時間で読みきることができます。
コンパクトだけどアートセラピーの効果はもちろ