八ヶ岳南麓の入り口に、食と音楽と文化が交わる場所をつくる。

八ヶ岳南麓の入り口に、食と音楽と文化が交わる場所をつくる。
八ヶ岳南麓に位置する山梨県北杜市長坂町に移転するSUN.DAYS.FOOD。山々を望む場所に建っていた小屋を改装し、食を中心にさまざまな人が交流するお店をつくりあげます。

はじめに・ご挨拶

こんにちは、sundaysfoodの大給亮一です。生まれ育って商売をしていた神戸から、2016年夏に山梨県北杜市に移住してsundaysfoodというお店を始めました。お好み焼きを中心にした焼き物とナチュラルなワイン、日常にちょっと食べたくなるあれこれをお出ししていました。

2019年に、自然あふれる北杜市から街へとお店を移転。山梨の県庁所在地でもある甲府市に移り、街ならではの交流も生まれ、食の作り手や音楽家など、様々なつながりも生まれました。約2年、甲府での営業を経て、今回ふたたび八ヶ岳南麓に舞い戻る決意をしました。

今回のプロジェクトで実現したいこと

移転予定の場所は、八ヶ岳南麓の入り口ともいえる北杜市長坂ICを降りてからすぐの高根町五町田。資材置き場として使っていた小屋を見つけ、この建物とこの場所なら八ヶ岳の入り口に食や音楽などの文化的交流のハブになるような場所が作れるのではないかと思いました。

日々ぼくはこの土地で暮らしています。だからこそ感じる環境のよさを実感しています。

ただ消費される観光ではなく、実感としてその土地を感じられる場所が、外の人にも開かれているということが地域としても優しいのではないかと思ってこの場所でまたお店を始めたいと思っています。

これから始める場所の可能性

お店になる場所は、もともと建築資材置き場になっていた小屋。GALLERY TRAXのオーナー、悦子さんと話していたら目の前になんともいえず気になる小屋があって、すぐに大家さんに連絡をとってもらいました(TRAXの敷地のお寺と小屋の大家さんが同じ方でした)。
大家さんにも無事連絡がつき、その小屋に一歩足を踏み入れた途端、この建物でお店を開く絵(イメージ)がすぐに頭に浮かびました。

そうして、前のお店の常連さんでもあった大工の“甲斐の匠”小田切さんにすぐ来てもらって、この小屋を改装してお店が開けるかを見てもらいました。大変そうな部分も予想通り多そうでしたが、この場所でしかできないことがあると言ってくれ、工事も小田切さんが快く引き受けてくれました。

常日頃から場を作る小田切さんの立場から、この小屋や場所の可能性を聞いてみました。

「この建物は両小屋組みと言って、札幌の時計塔台と同じ構造ですね。資材置き場になっていたのですが、いろいろ物を片付けてこの建物の全容が見えた時、ここはアートスペースにもなり得ると思いましたね。この空間に大給さんの食があれば、それこそ食をアートの世界まで持っていけるのではと思いました。それくらい、いろいろな可能性が場所から受け取れました。ここで夕日を見ながらご飯を食べたいです、ぼくが(笑)。ここでしか聞けない音楽もこれから生まれるはず。だからといって身内だけでかたまるような狭いコミュニティではなく、観光客も多く通る場所にお店ができるので、地域にも開かれた場所になるはずです。観光地に来て、初めて入ったお店でその土地の食が語られることも多いと思うので、そういった意味でも北杜市の玄関口に位置するということも大きな意味があるのではないでしょうか」
小屋を見て、自分で書いてみたお店の中と外の見取り図
五感で楽しむ場所を作って、文化を醸していきたい

具体的にこれからどんなお店になるかというと、今までのsundaysfoodのメニュー構成や営業スタイルとは少し変わってくると思います。営業も10時~17時くらいで通しの予定。お食事の提供スタイルもフードコートのようになるかもしれません(お店の様子を見ながら考えます)。