(向野奈津美)からのメッセージ
福岡箱崎を拠点とするアーティスト 銀ソーダです。
幼き頃から親子3代で通った大學湯には、沢山の思い出が詰まっています。
石田さんとの出会いは、廃業後に保存・利活用プロジェクトの始まりとして、福岡R不動産と株式会社SAITO企画の銭湯びらきイベントを偶然知り参加したことがきっかけでした。
私は抽象絵画を中心とした作品を制作をしているのですが、キャンバスの上に塗り重ねられる絵具のように、大學湯には目に見えない記憶が積み重なっているようにも感じました。大學湯の記憶に触れることにより、「生まれ育った地元に、芸術を通じて何かをしたい」という夢を思い出したのです。
オーナーの石田さんも私の夢や思いに共感し、修繕工事に入る前までアトリエとして場を提供してくださっています。さらに、大學湯で作品展を開催したことにより、箱崎の範囲を超え全国から興味を持った人たちとも出逢う機会も増えました。初めて大學湯を訪れた人も、懐かしさに包まれ「居心地がいいね」とゆっくり楽しまれていました。銭湯を利用した人たちだけではなく、様々な人に親しまれる様子を目の当たりにし、大學湯を保存したいという気持ちがさらに増していったのです。
今回のクラウドファンディングのリターン品として、幼き頃の大學湯の記憶や保存・利活用に向けての経緯を綴ったアートブックをご用意しております。そちらも是非ご覧頂けると大変嬉しく思います。
Instagram gin_soda_46
(動画撮影協力:おくスタジオ奥勝浩)
現在、箱崎地域の活性のために一時的に場を開放してみています
このように雨漏りも常態化し建物の劣化が著しい状況の「大學湯」ですが、その状況を理解した上で、この空間を使ってみたいという声をいただき、また、今後の「大學湯」の在り方のヒントをいただけるのではないかとの想いもあり、まずは修繕計画が進行するまでの間、親子三代にわたって「大學湯」のお客様として通っていただいた箱崎出身のアーティスト「銀ソーダ」さんにアトリエや個展会場として使っていただくことにしました。
銀ソーダさんとの出会いは、彼女が、2018年12月に福岡R不動産・SAITO共催で企画してくださった「大學湯びらき」に参加されたことがきっかけでした。
それから、銀ソーダさんが大學湯での活動を発信してくれたことがきっかけで、様々なご縁や活用をしていただく機会に恵まれ、その一部ですが、これまでの活動履歴をご紹介させていただきたいと思います。
・アーティスト:銀ソーダ(アトリエ・展示会)
“「大学湯」アートで再生” 西日本新聞記事(取材:今井知可子記者)
・フォトグラファー:佐藤俊介(スタジオ)
Instagram satosyunstagram
・アロマボトルランプ作家:執行生滋(展示会)
“元銭湯のレトロ空間「アロマボトルランプ」で彩る” 西日本新聞掲載記事
・劇団:地元劇団南無サンダー(お化け屋敷)
その他に下記のような利用もいただきました。
・マルシェ主催者:大學湯マルシェin箱崎
・アパレルブランド:商品撮影
・日本画家:制作活動
・セレクトショップ店主:工房
・大学生:卒業制作作品撮影
・カメラマン:撮影イベント
・アーティスト:PV撮影
地域の交流や憩いの場となるための活用を考えています
「大學湯びらき」と銀ソーダさん個展「ACCUMULATION」の両イベントに参加して、大きな気づきがありました。それは、「大學湯」に懐かしさを感じて来場された元銭湯のお客様か