価格を実現。また小売店に卸さず直接販売することで原価率60%での販売を可能にしました。
地元でつくられたシャツを着て楽しむことから、産地を応援してもらえたら嬉しいです!
「ON」のシーンにフィットする一着を
ジャケットを羽織るほどかしこまりたくはないけれど、“きちんと感”をまといたい。生活の中で、こんな「ON」の瞬間はありませんか?
「ON」のシチュエーションはたくさんあるのに、「ONの日」に似合うシャツは、意外と探すのが難しいものです。きっちりして見えて、フォーマルすぎず、カジュアルすぎず。上品だけどさりげない遊び心をしのばせた一着をつくりたいと考えました。
高機能で長く着られる、尾州ウールのシャツ
尾州でシャツをつくるなら、やっぱり生地はウールがいい!独自の技術で生産される美しいウール生地は、尾州を代表する毛織物です。
ウールと聞くと、ニットやマフラーなどの冬物をイメージする人も多いかもしれません。しかし実は、ウールは夏は涼しく冬は暖かく、通年に適した高機能素材。シャツにはもってこいの生地なんです!
3万点の中から見つけたデッドストック生地を、復刻生産したい!
「ONの日のシャツ」にぴったりな尾州ウールを探すべく、葛利毛織工業へ。これまでに3万点以上の生地をつくってきた葛利毛織には、高級ウール生地の在庫が豊富に揃っています。その中でも、着心地が良く、シャツに仕立てたときに美しく見えて、機能性も兼ね備えた、理想の生地を選びたい!
たくさんの生地を見ては悩みに悩み…。ふと、目に留まった2つの生地がありました。
ウールならではの程よい艶感。ネイビーとブラウンの、ユニセックスで使える飽きのこないカラー。ずっと触っていたくなるような肌触りの良さ。
「この生地は生産終了していて、今あるぶんで最後なんです」
葛利毛織さんのお話によると、この生地は複数色のワタをミックスした糸からつくられたもの。特殊な設備と技術が必要ですが、尾州でこの糸を生産していた紡績工場が事業を撤退してしまったのです。残っている生地は10メートルのみ。これではサンプル程度しかつくることができません。
「ただ、この生地を復刻できる可能性はあります。チャレンジしてみましょうか?」
染料を微調整しながら白い糸に着色する“染め”の技術。タテ糸とヨコ糸を計算通りに組み合わせる“織り”の技術。葛利毛織さんの職人技によって、ほぼ同じ色・質感の生地を再現できるのだそう!
そこで、プロジェクトに賛同してくれる方からの支援を募り、まずは各色100メートル分の生地を復刻させます。
現段階で、残っている10mの生地からネイビーのサンプルが完成!同じ型でブラウンのサンプルも、完成次第(5月下旬予定)、写真を公開します。
また、シャツと合わせて着られるボトムスも用意。尾州のカレントのオリジナル商品、「びしゅうのズボン」を、同じ復刻生地でつくります!びしゅうのズボンは、無駄のないすっきりとしたデザインでありながら、ウエストはゴム+紐のため、ストレスなく履けるのが特徴。忙しい朝にもコーディネートに迷わず、重宝するセットアップです。
生地が100メートルあれば、1色につき、シャツ40着・ズボン25着の生産が可能。ネイビーとブラウン、あわせて計200メートルを復刻し、「ONの日のシャツ」とズボンを仕立てます。
一枚着としても、アウターとしても!
高品質・高性能な「ONの日のシャツ」
羽織としても着られるシャツジャケット
ベースはクラシックな襟付きシャツ。随所に取り入れたさりげない遊び心