<第3弾 > 静岡から無農薬有機栽培の新茶を届けたい!

<第3弾 > 静岡から無農薬有機栽培の新茶を届けたい!
標高450メートルの山奥で、安心しておいしく飲める無農薬のお茶を作るため、自然由来の肥料を独自に作り、日々伸びる雑草と戦っています。お茶工場の設備費用を貯めつつ、土木工事のアルバイトをしながらなんとか、収支を合わせる生活ですが、この伝統産業と美しい風景を残しつつ、皆さんに新茶をお届けしたい!

いはち農園 の繁田琢也と申します。

創業120年のいはち農園の茶畑は、標高450メートルの山の中にあります。

父が30年以上前に、農薬漬けの農作物に疑問を持ち、周囲に猛反対されながらも、所有する農地を全て有機栽培に切り替えてやってきました。「直接身体に取り入れるものだから安全で安心して口に出来るモノを提供したい。」 と、農薬は不使用。化学肥料も一切使用しておりません。

化学肥料の代わりに、試行錯誤して作成した、「ぼかし肥料」ー魚粕や大豆粕(オカラ)、米ぬかといった有機物と微生物を混合して作るー を年に3回、お茶畑全体の土にすき込むことで、豊富にアミノ酸含む「美味い」「甘い」お茶の味をひきだしています。

また、農薬を使わないことで、あちらこちらに、日々生えてくる雑草も丹念に抜いています。

無農薬・有機栽培の農作物を作るには、上記の作業が必要になり、また、急な坂に栽培されているお茶の特性もあり、機械の導入による効率化も難しい状況です。

お茶の葉は、収穫した後、萎れないように涼しい所で保管し、製造に必要な分量がまとまったら速やかに製造工程に運ばれ、蒸す、粗揉み、揉捻、中揉、精揉等の工程を通っていきますが、その工程には、新品だと各数百万~一千万近くほどもする設備が、緑茶、和コウチャの工程で合わせて、15台ほど並んでいます。この製造機器を、各茶農家が保有する事は、資金的にも難しく、以前は、部落のお茶農家たちが集まって、共同工場を持っていました。

しかし、僕の住む集落では、お茶農家の後継者不足や経営不振などから次々にお茶農家が廃業していき、うちが最後のお茶農家になってしまいました。そこで、3年ほど前に、いはち農園独自で製茶工場を持つことにしました。独自で製茶工場を持つことで、他の農家のお茶収獲のスケジュールを調整する事なく、お茶が一番美味しい最高の状態で、作業に入ることができます。また、大変貴重なシングルオリジン(いろんな茶園からの茶葉が混ざっていない、単一農園からのお茶) のお茶を守りたい、提供させていただきたい、と思ったからです。

しかし、独自で製茶工場を持つことは、かなり資金的にも大変な事で、うちの製茶工場で働いてくれている機械は、全て30年から40年選手、壊れても部品をなんとか調達したりして、自分で修理をしています。新品を購入するとなると数百万かかり、手の出せる中古品もなかなか市場に出てこない事から、機械どれ一つ壊れても、お茶を商品にする事ができなくなるため、毎年、「どうか、今年もどうか無事動いてくれますように」と祈りながら、農業の閑散期には、土木工事のアルバイトをして、機械の故障や寿命が来た際に備えて、資金を貯める日々です。

でも、どうにかして、貴重なシングルオリジンで、無農薬、有機栽培のお茶を、日本、世界の皆さんに届けていきたい。

どうにかして、地元の伝統産業を守りたい。茶園のある美しい風景を残したい!

そんな思いで、立ち上げた クラウドファンディング第一弾 (781,000円、163名のご支援)では、多くの方から、多くのご支援をいただき、無事、お茶工場内の塗装作業を終える事ができました。

また、加工工程のJAS認定を取得するために必要な、商品袋詰め作業用部屋の作成資金を集めるために、第二弾のクラウドファンディング(697,268円)を立ち上げさせていただきました。作業部屋の作成は、費用を抑えるために、住宅等を建てた際に余った廃材を集めて設立予定のため、材料が集まるまでに時間がかかっておりますが、今年中には完成させて、