追加して行く形でデザインを考えました。極限までシンプルを追求してデザインしました。ファッション性を上げるためにコインをデザインのAでくり抜く形を取りました。また硬貨には年号が掘られますが、シンプル差を重視して除外しました。コインの側面のギザギザはコインの滑り止めやコインとしての認知を失いたくない想いから残しました。極力余計なデザインによる製作者のエゴを除外して、老若男女が違和感なく使えるベストなコインを実現しました。
ポイント2 : アメリカコインの良さを継承したサイズと重量
アメリカのモーガン・ダラーのサイズをベースに制作しました。直径38mmとコインチャームのサイズではなかなか実現していない大きなサイズのアクセサリーです。アメリカコインには当然小さいものも存在しますが、そのサイズは私の理想とは違います。もう少し大きくてもコインとして大きすぎるし、小さくてもコインの魅力を出せません。ベストなサイズが38mmだと考えています。手のサイズによっては大きすぎる人もいるかと思いますが、コインとしての魅力を十分に発揮するにはこのサイズは妥協できませんでした。重量についてはモーガン・ダラーより8gほど軽く作られています。コインのシルバーによる重量感は魅力の一つではありますが、アクセサリーとしては重すぎます。サイズは妥協できないため、軽くするためにくり抜くことにしました。これはファッション性を上げるためでもあります。これにより理想のサイズと重量を実現しました。
ポイント3 : アクセサリーとしての利便性
多くのコインチャーム商品にはコインの外部にフックの留め金がついており、そこにチェーンなどをつける機構になっています。しかしそれでは、コインとして扱う場合にフックは邪魔以外の何者でもありませんでした。今回連結するためのフックは外部ではなくコイン内部にくり抜きで実装しているため、コインとして利用する場合に邪魔になりません。ここに、”チェーンを通してネックレス”とする、”根付を通して携帯ストラップ”とする、”ダブルカンを通してキーホルダー”とするなどアクセサリーの幅が広く使っていただけます。
ポイント4 : シルバーの魅力とその加工方法
コインの素材は選択肢として樹脂・真鍮・ニッケル・金・プラチナなどなど様々ありました。私がシルバーを選択したのは当然にシルバーの魅力があるからです。もちろん他の安価な素材の方が原価は下げることができます。
シルバーの魅力はその光沢にあります。シルバーは金属の中で最も可視光線の反射率が高く、白く美しい光沢を放ちます。プラチナやゴールドと比較しても落ち着いたやわらかい光沢があり、遠くからでも綺麗に輝いて見えます。結婚指輪は硫化して黒ずまないプラチナが好まれる傾向がありますが、アクセサリーとしてのファッション性を優先するなら断然シルバーを選択するべきです。シルバーの光沢は長く見てても飽きないほどの圧倒的な魅力があります。またシルバーには魔除け効果があるとも言われ宝飾品に使われてきている神秘的な素材です。
シルバーに魅力を感じる私からすると他の金属にする選択肢はありませんでした。
またアクセサリーはよく加工にはロジウムメッキをしますが、コインをイメージしているため鏡面加工のみでシルバーの本来の姿に近い形のままにしました。これが1番シルバーの魅力を発揮する加工方法と判断しました。実際のところ目視ではロジウムメッキか鏡面加工かの判断は難しいですが光の反射率は鏡面加工がピカイチとなります。
製品の素材による扱い方と魅力
シルバーの性