及しましたが、演奏が難しくて普及させるには限界がありました。
ヒュートレイシーのクロマティックバージョン。半音キーが後ろに
装着されてあり、演奏時キーが見えないので不便。
BugsGearクロマティックカリンバのサウンドは如何でしょうか?
左プレートモデル 右アコースティックモデル
一体なぜ親指ピアノ(Thumb Piano)としながらピアノと全然似てないのか?
すべてはこの疑問から始まりました。
ペンタトニックあるいはダイヤトニックカリンバは、1960年以来、全世界で普及されて来ましたが、なぜクロマティックバージョンがないか、キー配列をピアノのようにすることはできないのだろうか、ネットで検索をしてみた結果、非常に多くのクロマティックバージョンが出ているが、殆どのカリンバはピアノの鍵盤の配列と異なり、キーがフックのようになって普及が難しいカスタムバージョンしかないので直接製作してみることにし作った2018年度結果物ですが(下の動画)、大衆化されるには、様々な問題が有ったので開発を中止しました。
アイデアは良かったが、キーを支えるブリッジが深く入るほどキーの強い圧力のため、ネジを回す事が大変で、ネジの振動ノイズ、響きの不足、黒キーの高さが不均一な問題で失敗。
今までのカリンバキー装着方法では、ピアノの鍵盤のように実現することが出来ないという結論を出して悩んだ結果、ギターやウクレレなどのブリッジの上にキーを装着、ブリッジをカスケードにしハーモニカリードのように、既にチューニングがされているキーをリベットで固定させる方法を考えてみました。
ウクレレブリッジと新しくデザインしたブリッジ
でも、リベット装着の作業工程が非効率的なのでこの方法も又失敗。
それでは今回はオルゴールのようにすべてのキーを一体化させるのはどうかと考えが浮かんで図面を描いてサンプルを作ってみました。
オルゴールくし歯を模した全音と半音キー
そしてカリンバボディもグランドピアノの曲線を形象化させてデザインしました。
間もなく還暦近い年齢が昨年末から学んだ3D CADがなければ、このプロジェクトは誕生自体が不可能であったかも知れませんね。
いよいよカリンバボディ、ブリッジ、キー図面を作成サンプル製作に突入したが、キー間隔が狭く演奏するのは難しいもう一つの問題が生じました。
市場で販売されている17音カリンバキーの間隔を基準に作ってみるとキー間隔が狭くなって演奏が難しくなりました。
それで色々悩んだ結果キーの方向を斜めにしキーの間隔を4mmにキーの数は32音で作って解決しました。
キー間隔を4mmに作った後、親指で十分演奏可能になりました。
カリンバチューニング方法は?
カリンバのキーは、レーザーで精密に切断されますがアセンブリの時ネジホールとか他の部品偏差の為音程がそれぞれ異なります.アセンブリ後音程が低いキーは、工場から工具で削ります音程が高いキーはカリンバと一緒に入っているアルミテープを適切にカットしキーの下の部分に貼り付けて音程を合わせます。詳細については、マニュアルを参照してください。
これにより、ダイヤトニックカリンバの普及以来、60余年間、誰も実現していなかった、大量生産可能なピアノの鍵盤方式のクロマティックカリンバが誕生しました。
作ってみると、1800年代のスイスから発明したオルゴールとアフリカの土俗楽器そしてピアノ鍵盤の方法の三つの要素を組み合わせた新しい楽器になりましたね!
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