ーーーー〈目次〉————
◇はじめに・あいさつ◇
◇島とプロジェクトに対する思い◇
◇プロジェクトの概要◇
◇プロジェクトのその先◇
◇プロジェクトの原点 今までのチャレンジと島への感謝◇
◇返礼品と資金の使い道◇
◇実施スケジュール◇
◇最後に◇
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◇はじめに・あいさつ◇
はじめまして
鹿児島県の離島・徳之島に暮らしている林 美樹と申します。
進学で徳之島を離れ10年後に帰郷、自家焙煎コーヒーと手作りのカフェを平成31年4月まで12年間経営。令和元年、徳之島大好きな仲間と一緒に”一般社団法人みらいのたね工房”を立ち上げました。
◇島とプロジェクトに対する思い◇
私は徳之島が大好きです。島で生まれ、人や自然の中でたくさんの学び・経験をいただき、育ててもらいました。カフェも地域の方々の応援のおかげさまで続けられました。
感謝の気持ちで地域にお礼がしたい!過疎・少子高齢化で元気がなくなっている島を元気にしたい!変わらないで欲しいところ・島の宝や魅力を大切に次の世代に繋ぎたい!
【チャレンジの様子を動画でもご覧いただけます。随時更新予定です。】
先祖から受け継いだ宝が、ずっと先のみらいまでつながってほしい
◇プロジェクトの概要◇
広い海・豊かな森に守られて、徳之島には世界自然遺産候補地にもなる貴重な生態系があります。
人々は山と海から衣食住や季節感・死生観など人生の全てをいただき、島々と海でつながり、「環境文化」ともよばれる逞しい生き方をしてきました。島には”水や山うかげ、人や世間うかげ”(水は山のおかげ、人は世間のおかげという意味)という格言や、労働をお互い様で支え合う「ユイワク」(結いの精神)という文化・伝統があります。
この宝を現代風に活かした「おかげさまサイクル」で、人も自然もイキイキさせる。さらに、魅力的なブランド創りで島外の応援者・仲間とつながって、もっと元気を増やそうというプロジェクトです。
父の代から40年近くコーヒーを栽培しています。台風や気温などの影響で日本産コーヒーはちょっと難しい。でも、カラギやサネンといった防風林や、周りの環境の「おかげさま」で健康に生育
しています。
まず、集落内の荒れ地や耕作放棄地で、シークニン(島ミカン)・サネン(月桃)・カラギ(日本肉桂、島のシナモン)・ヨモギといった、昔から島に自生している植物を無農薬で育てる。元気な葉を収穫するだけの機械がいらない栽培だから、高齢者や女性・子供や移住者といった「誰もが」関われて、活躍と支え合い(おかげさま)の場になる。そして生産物を「集落の収入や魅力」にかえるという「おかげさまサイクル集落版」を目指しています。
研究農園ではアマミノクロウサギの巣穴が複数、色んな生き物と植物が共生しています
「荒地を整備して、”産み出す”場所に変える」という方向は集落で同意を得ました。
でも、島民にとってなじみのある植物が「そんなに評価されるの?」という意見も。
そこで、飲食店やデザインに携わる私たちが魅力的な商品化を研究しています。
試作品 サネン×シークニンのボタニカルティー 爽やかでスパイシーな香り ほのかに甘くて優しい酸味
太陽の光を浴びて、時に厳しい環境でも生きる逞しく魅力的な植物(ボタニカル)に恵まれ、青い海に守られた島(アイランド)である徳之島を「ボタニカルアイランド」と表現し、島の元気をぎゅっと詰め込んで、心も体も健康になる商品と、「つながりを感じ・活かしあい・みらいを創るブランド」を創りたい。
皆様にはこの構想・ブランド・商品の評価と、取り組みの盛り上がりのために支援をお願いしたいです。
スパイシーで甘い香りのサネン(月桃の実・ポリフェノールたっぷり)
爽やかな香りの島ミカン・シークニン乾燥中
カラギ(日本肉桂)は葉も樹皮も根も香り高く、辛みと甘みがクセになる。昔は島のおやつでしたが今は激減。”八つ橋”や”ニッキ飴”の原料でかつて西日本で栽培されました。徳之島に自生する野生種です。
◇プロジェクトのその先◇
①島とみなさんとをつなげたい、「おかげさま」の輪をひろげたい
生産量が増え、みんなの活躍の場が増えるには、魅力的な商品創りだけでなく、応援してくれる仲間が必要です! 集落・島と都市がつながる「おかげさまサイクル全国版」に皆さまも関わって、島の応援者・仲間になってほしい!
このプロジェクトでは令和元年度SDGs未来都市である徳之島町と連携して、「あこがれの連鎖と幸せな暮らし創造」というまちづくりを目指しています。
その未来図
「シマデザイン」を描くため、私は「集落支援員」として、集落を歩き回り、住民と意見交換しています。このプロジェクトは「シマデザイン」の第一弾でもあります。
時には山林に入り遺跡や聖地の調査を行う。先祖や神様の存在を肌で感じ、ますます徳之島愛が止まりません
お届けする商品で島の自然のたくましさや生命力が届いて欲しい。
味わいや香りで島の風景を感じるように、住民一人一人と「つながり」を感じてほしい。
大先輩たちからの聞き書きでは、自然との共生や逞しい生き方に学び、頭が下がる想いに
②「ボタニカル」×「アイランド」のコラボレーションが連鎖してほしい
プロジェクトをきっかけに、あらゆる自生植物・農作物・海の幸のほか既存の特産品といった、「ボタニカル」と「アイランド」をキーワードにあらゆる恵みがつながり、価値を高め合う「おかげさまサイクル島内版」が 回り出すと考えています。そして徳之島の魅力がさらにひろがり、旅人・移住者・Uターンが増えると、島に仲間・家族・仕事が増える。
そのような「おかげさまサイクル」の相乗効果で島が元気になってほしい。
皆さんも徳之島が気になったら、まずは旅行や仕事で訪れて、好きになったら移住してほしいです!
世界自然遺産候補地の徳之島、海・山・動植物との共生で独特の文化(環境文化)も産まれました
◇プロジェクトの原点 今までのチャレンジと島への感謝◇
「幸せな島暮らし」や「自然の恵みが詰まった産物」「独特の環境や伝統文化」といった島の良さをどのように表現していけるか? 島素材を活かした飲食店や服飾ブランドの立ち上げ、活性化イベント開催、島内業者や自然保護団体と連携した企画商品の販売など、私たちは手作り・手探りで島興しのチャレンジを繰り返してきました。それが今回のプロジェクトへのチャレンジに繋がっています。
cafeNiraikanai・仁来神愛:自然(神)を愛する優しい人(仁)が来てほしいとの想いで林が経営していたカフェ、自家栽培・焙煎のコーヒーの他手作りにこだわった。 その経験と想いと責任感をもって今回のプロジェクトをリードします。
OBORA:徳之島で飲食店「MURMUNN’2」を20年近く営む資村夫妻がデザインから製造まで手掛けるブランド。島の方言で「ありがとう」を意味する「おぼらだれん」がブランド名の由来。島の風景や日常を楽
しく表現しながら「おぼらだれん」の気持ちで商品を手作りしている。 派生ブランド「Mand」(方言で”おいしいよ”の意味)では、島の特産品をセレクトしかわいく表現、今回のプロジェクトではデザインや商品の創り上げ全般を支えています。
OBORA・WHALEシリーズ、シーグラス尻尾デザインには徳之島の形が隠れています
◇返礼品と資金の使い道◇
研究農園で育つカラギやサネン、シークニン、コーヒーのほか、島内製造業者と協働してボタニカルクッキーを商品化し、返礼品として準備します。また、セットで選ぶメニューも準備しました。
皆様に支援いただいた資金を次のように活用して、製造拠点の整備と生産能力アップ、新商品開発、みらいへプレゼントを贈りたい。
〇製造・保管拠点整備費
〇加工能力拡大のため 「食品乾燥機」
〇生産物の保存のため 「真空包装機」
〇新商品研究のため 「蒸留器」「粉砕機」
〇耕作放棄地の整備と、自生植物等植付け
◇実施スケジュール◇
R2.11月~徳之島産コーヒー収穫・精製
R3.3月~カラギの枝葉収穫
R3.3月~苗床で発芽したカラギ苗の鉢上げ
(以上現在実行中)
R3春~ 新ボタニカルティーの研究・試作(徳之島版シナモンティー)
R3春~ ボタニカルクッキー、ボタニカル飲料の研究・試作
R3春~夏 集落の小道の沿道に月桃植え付け
R3夏まで 製造拠点整備・商品等の仕上げ・販売許可取得
R3秋 耕作放棄地にカラギ植え付け
R3秋 シークニン、ゲットウの種収穫
◇最後に◇
最後までお読みいただきありがとうございます。プロジェクトを通して生まれたつながりこそが宝。みんなを活かし、地域の隅々まで血を通わせる原動力です。島の元気が皆さんに届き、皆さんの応援が島を元気にする。そんな”おかげさまサイクル”でつながるように、素敵な商品を作ります。私たちのチャレンジが皆さんの元気につながり、徳之島があなたの「推し島」になれたらうれしいです。
徳之島大好き!なメンバーと一緒にチャレンジ中⇒「幸せな島暮らし研究所HP」(近日公開予定です)