【Hult Prize 理科大】嫌われものGが世界を救う!!

【Hult Prize 理科大】嫌われものGが世界を救う!!
Hult Prize 2021に私たちは参加し、300,000チームの中から見事、海外地域予選大会への出場権を獲得できました!!今年3月末にTokyo Hult Prize Impact Summitにて、みんなの嫌われものゴキブリを有効活用して世界を救う、というコンセプトのもと世界と戦ってきます!

はじめに・ご挨拶

初めまして、私たちSofiは東京理科大学の学生4人で結成され、世界の社会問題の解決という目標のもと昨年末に発足し、現在まで活動をしてきました!!

私たちは、みんな嫌われもの、”ゴキブリ”で世界を救おうとしています!!

メンバー紹介

工学部 機械工学科 神山建 

経営学部 経営学科 吉田有吾

理学部 化学科 杉澤彰宏

理学部 化学科 増山由希

私たちは、貧困という大きな社会問題を解決するために、昨年12月に開催されたHult Prize*1東京理科大学の学内大会に出場し、アイデアがHult Prize本部から認められ、見事300,000組のチームの中から海外地域予選への出場権を獲得することができました!!
今年3月末にTokyo Hult Prize Impact Summitにおいて、私たちのアイデアを全力でぶつけ、世界と戦ってきます!!

しかし、そのためにはプロトタイプの作成費用や遠征費用がどうしても必要になり、学生の私たちでは限界があります…。

どうか、私たちに力を貸してください!!

東京理科大学HultPrize学内大会の様子

*1 Hult Prizeとは
Hult Prizeとは、社会起業家を輩出するための世界最大規模のプラットフォームです。1万人を超えるスタッフとボランティアとともに、約10年の間に5000万ドル以上の資本を動かし、120ヵ国以上、100万人以上の大学及び大学院生に未来のビジネスを考える機会を創出しています。現在では、オフィシャルパートナーのビルクリントン元大統領、国際連合、EF、Hult International Business Schoolと共に、チェンジメーカーの育成を行っています。毎年10万人以上の学生が各大学で行われる大会に参加し、勝ち進んだチームがImpact Summitと呼ばれる海外地域予選に進出します。最終的に世界決勝の優勝チームには100万ドル(約1億円)の資金が与えられ、実際に考えたビジネスプランに基づいて起業することが出来ます。毎年規模を拡大していっており、「学生版ノーベル賞」とも紹介されています。

このプロジェクトで実現したいこと

私たちが行うこととしては、まず、①ゴキブリを育てる飼育キットを貧困農家に提供し、彼らに生産時や収穫時で出てしまう廃棄作物を有効

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Hult Prize 2021に私たちは参加し、300,000チームの中から見事、海外地域予選大会への出場権を獲得できました!!今年3月末にTokyo Hult Prize Impact Summitにて、みんなの嫌われものゴキブリを有効活用して世界を救う、というコンセプトのもと世界と戦ってきます!

活用する形でゴキブリを育ててもらいます。これによって、農家で出してしまうフードロスを改善できます。そして次に、②貧困農家と魚の飼料製造会社を私たちがマッチングし、育てられたゴキブリを魚の飼料製造会社を提供し、それを用いて魚の養殖をするというモデルを実現したいと思っています。これによって、貧困農家に副次的な収入をもたらすことができ、彼らの収入を1.8倍に向上します!

Sofiのビジネスモデルの概略

貧困農家の収入の増加

私たちのアイデアは、中国や東南アジア、アフリカの養殖が盛んな地域どこでも実施ができますが、実際に現地に我々のプロダクトを実際に使いたいと言ってくださり、我々の協力者でもある養殖業者の方がいること、私たちのアイデアで救える人が多いこと、私たちが解決したいと考える社会問題を全て含んでいること、昆虫での養殖に適しているナマズやティラピア等の淡水魚が多く育てられ、食べられていること*2(←これについては、後で説明)などからナイジェリアを私たちの最初のターゲットとしました。

*2 なぜ淡水魚に対してなのか
魚は大きく海水魚と淡水魚に分けられます。海水魚はDHAやEPA等の脂肪酸を要求しますが、ゴキブリにはそれらの脂肪酸が含まれていないことがわかっています。しかし、淡水魚は、海水魚に必要なDHAを要求せず、ゴキブリを飼料の代替として使うことが可能です。また、ゴキブリにはリノール酸という草食性淡水魚の必須脂肪酸を豊富に含まれており、ティラピアなどの淡水魚に対しては、良い影響を及ぼします。ですので、ゴキブリを魚の飼料として使用する場合、淡水魚に与えることが効果的であります。

ナイジェリアで私たちが解決できる社会問題

ナイジェリアでは次の4つの社会問題があります。

1.貧困

ナイジェリアは現在、人口の約36.5%が農業に従事しているのですが、そのうちの63.3%である約4600万人が1日当たり$1.9という極度の貧困下で生活しています(FAO,2018)。

2.フードロス

ナイジェリアでは、多くの人が農業を営んでいますが、冷蔵設備が以前整っておらず、生産した作物の多くが消費者の手元に届くまでに失われています。例えば、ナイジェリアではトマトが900,000トンも廃棄されていて、トマト農家の収穫後損失は45%にも上ります。

3.飼料価格の上昇

世界的

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Hult Prize 2021に私たちは参加し、300,000チームの中から見事、海外地域予選大会への出場権を獲得できました!!今年3月末にTokyo Hult Prize Impact Summitにて、みんなの嫌われものゴキブリを有効活用して世界を救う、というコンセプトのもと世界と戦ってきます!

に、魚への需要が伸びており、それを補うため養殖が拡大しており、それに伴い飼料への需要も増大し、飼料価格も上昇しています。それにより、発展途上国の養殖業者の多くが、採算が会わなくなり、事業から撤退するということが起きています。

魚の漁獲量の推移       

4.魚の乱獲

現在世界では魚の消費量が激増し、それに伴い、魚の養殖への需要が激増しています。魚の養殖には現在餌として魚粉が主に使われていますが、魚粉の材料となる魚は天然資源なので、価格は不安定であることに加えて、獲り過ぎによる枯渇は、他の海洋生物にも影響を及ぼします。

私たちはこれらの問題を全て解決できます。貧困農家に衣装ケースのような大きさの飼育ケージを提供し、その中で、腐ってしまう廃棄野菜などの生ゴミを有効活用する形でゴキブリに与えることで育ててもらい、養殖飼料の製造会社とマッチングし、買い取ってもらうことによって、貧困農家にお金が回ります。これにより、①貧困、②フードロスの削減を実現することができます。そして、ゴキブリを使った飼料を養殖魚に与えることによって、魚粉としての魚の使用を減らし、乱獲を防ぎながらも、飼料不足を安定的に補い、また漁獲量が増える(←なぜ、ゴキブリなのかで詳述)ことで、③飼料価格の上昇 、④魚の乱獲を解決することができます!!

なぜ、ゴキブリなのか

ゴキブリは、非常に嫌われている生物です。しかし調べていくと、ゴキブリが衛生害虫と呼ばれるのは、汚れた場所を移動し菌などを運んできてしまうからであり、管理された場所で育てればゴキブリそのものには害はなく、むしろ
1.高タンパク質
2.高い繁殖力
3.少量の餌・水でも育つ生命力
4.雑食で、基本的に肉食であるコオロギと比較し動物性タンパク質を圧倒的に求めないサステナブルさ
など魅力的な性質があることがわかりました。ちなみに、ゴキブリ(アルゼンチンモリゴキブリ)の栄養素としては、タンパク質が70.1%、脂肪が25.5%含まれていることがわかっています(1)。これは豚ロースの3.6倍のタンパク質が含まれています!!

(1) 内山昭一、昆虫食入門、平凡社、初版、p152(2012)

また、既存の魚粉と穀物などを混ぜた飼料と比べ、魚粉の代わりにゴキブリ混ぜた飼料には

・魚の免疫力が向上し、病気に強くなる

・魚粉のみの餌より、より大きく

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育つ

・魚の体色が良くなる

ニジマスに71日間それぞれが入った飼料を与えたときの体重増加結果

などの、既存の飼料と比べた利点が確認されています!!(2)

ゴキブリを使った飼料を養殖魚に与えることで、魚が病気に強くなり、体長・体重ともに増えることにより、より多くの漁獲量をあげることができます。

(2)Poznan University of Life Sciences, THE UTILIZATION OF FULL-FAT INSECT MEAL IN RAINBOW TROUT (ONCORHYNCHUS MYKISS) NUTRITION: THE EFFECTS ON GROWTH PERFORMANCE, INTESTINAL MICROBIOTA AND GASTROINTESTINAL TRACT HISTOMORPHOLOGY, 2016

再三になりますが、私たちはこのゴキブリにとても大きな可能性を感じ、
・貧困
・フードロス
・飼料価格の上昇
・魚の乱獲
を解決するための糸口になると考えています!!

これまでの活動

ゴキブリの生命力に可能性を感じ、貧困・飢餓問題の解決の糸口にならないかと考える

Hult Prize 東京理科大学学内大会に出場

Hult Prize本部からの推薦で海外地域予選への出場権を獲得

実際にゴキブリを育てている

実際にゴキブリを含め多数の昆虫を試食

ゴキブリ粉のプロトタイプを作成

2021年3月現在も、昆虫食の専門家、飼育の専門家、養殖業の専門家の他、多くの方々からフィードバックを頂いている。

ゴキブリを食べている様子

ゴキブリを実際に飼育している様子

ゴキブリ粉のプロトタイプ

資金の使い道

東京から西日本にあるゴキブリ研究所や養殖場への遠征費(往復)
目安:120,000円(4人分の交通費 + 宿泊費)

ゴキブリ粉のプロトタイプ製作およびゴキブリの飼育費
目安:50,000円

リターンについて

・お礼状

・活動報告

・オリジナルTシャツ

実施スケジュール

・アイデアのブラッシュアップ(2月中旬~)

・プロトタイプ作成(3月上旬)

・発表資料の作成(3月中旬~下旬)

・ゴキブリの工場、養殖場、研究者への聞き込み調査

・海外地域予選(Tokyo Hult Prize

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Impact Summit) への参加(3/27)

最後に

私たちは、本当にゴキブリに対して可能性を感じています。

「嫌われもののゴキブリが世界を救う」

そんな世界をみてみたくないですか?

そして、何より

せっかく得られたこのチャンス、絶対に無駄にしたくありません。

海外地域予選を勝ち上がり、私たちのアイデアをさらにブラッシュアップさせたい!!

どうか、こんな私たちですが、海外地域予選大会を勝ち抜くために、あなたの力をお貸しください!!

Hult Prize大会全体の流れ

引用元:Hult Prize Foundation, TOKYO 2021 Welcome Guide     

<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


元サイト
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