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わずか1年で全国大会出場を決めた野球部を応援したい!
3 分
創部からの軌跡
これは山梨県の富士学苑中学校が創立12年目にして初めて野球部を作り、その野球部が初めて出場した県の新人戦に10人(応援者1名)で初優勝した奇跡の軌跡!!!
2019年4月、たった三人の部員から野球部はスタートしました。野球ができる人数もそろっていない。専用のグラウンドもない。そんな状況の中でも、可能性を信じて三人は富士学苑に入学したのです。
元テニスコートでの産廃置き場となっていた土地を学校が借りてくれました。
しかし、そこは木が生茂り、とても練習できるような状況ではありませんでした。
自分たちの手で、毎日コツコツと木を切り抜根をし、次から次へと出てくる石を拾いながら一年が経ちました。
当初、夢を持って入った子供たちでしたが、毎日毎日練習終わりにグラウンドの整備というよりも野良仕事!!!
「これで本当に野球ができるのか?」
限られた練習しかできない中で、富士学苑中学校野球部として活動できる日を信じて、黙々と作業と練習に励んでいました。
そんな不安や投げ出したくなるような気持ちを抑えつつなんとか一年が経ちました。
そして2020年の四月、念願の新入部員が六人加わりました。
「これで試合ができる!!!」
でも、グラウンドはまだまだ荒れ放題。
そこに救世主ともいうべき9人揃った子供達の親が「これはなんとかしてあげなければ子供たちがかわいそうだ」と声を上げてくれました。
学校に掛け合っても予算が取れないと言われ
「それなら自分たちでやるしかないべ!!!」
そこから知り合いの知り合いから重機を借りてきて、木を切り抜根し川砂利までもらってきて整備し始めてくれたのです。
当初は内野ぐらいの広さがあれば十分だと考えていたものの。
やり出したら「ここはこうしよう。ここをもっと広くできるぞ!!!」といいだし
あれよあれよとどんどん広くなり
両翼75メートルのグラウンドを整備してくれたのです。
コロナの関係もあって、ゴールデンウィーク過ぎまでは練習はできなかったのですが
その間、グラウンドはすっかり綺麗に生まれ変わりました。
産廃置き場が、見違えるように綺麗になった!!!
ここから快進撃が始まると思っていました。
でも、そうは簡単には行きません。
初の公式戦では他校の3年生にはやはり力負け。
1、2年生だけのチームだとやはり体格面で厳しいものがありました。
野球の難しさを改めて感じ、新たなスタートへの糧とすることができました。
その後も日々の練習と週に一度の練習試合で経験を積み、秋の新人戦へ挑みました。
ただ、野球を勝つためだけに取り組むのではないというチームの方針から
チームの方針を「野球だけにならない」と定めてくれました。
「野球だけではなく勉強も学校行事も全力で取り組むこと」これを、現在までチームとして一番大切にしています。
新人戦の支部の予選では、全員が一丸となって試合に臨み、県大会への切符を勝ち取ることができました。
県大会でも初戦から気の抜けない戦いの連続でしたが、一試合ごとに成長していく子どもたちからは頼もしさが感じられるようになっていきました。
そして、決勝戦の最終回「二年生の三人で三つアウトを取ってきなさい」という監督の言葉通り、二年生のサードが三つのゴロを確実にさばきゲームセット。
目標としていた県大会優勝を達成しました。試合後キャプテンは「この優勝は自分たちだけの力で