らの環境を保つためにレインボーハウスでは、プログラムに参加する全ての人が「自分も大事、相手も大事」を共通の約束として守りながら、プログラムを運営しています。
●つどい:2泊3日または1泊2日の泊りがけプログラムです。テラスで野外調理など遊びを通して交流を深め、お話の時間ではなくなった家族について話したり(パスもできます)学校での悩みごと、将来の夢などを分かち合います。
●ワンデイ:お昼過ぎに集合し、夕方頃の解散となる日帰りプログラムです。ファシリテーターが見守る中で、遊びやおしゃべり、おやつの時間などで半日を過ごします。
※参加費・宿泊費はかかりません。交通費も本会が補助をします。
大学生のお兄さん、お姉さん、社会人といった研修を受けたボランティア「ファシリテーター」が子どもたちに寄り添います。ファシリテーターは「話を聞く」「一緒に遊ぶ」人です。子どもたちが思いを表現しやすいように、温かい眼差しを持って寄り添います。
ファシリテーターはカウンセラーや先生、医者、看護婦などとは異なり特別な資格も必要ありません。しかしファシリテーターとして悲しみや痛みなど喜怒哀楽の感情はその本人に代わってあげる事が出来ない事を理解する必要があります。代われないものを代わろうとすると、いつのまにか子どもの主導権を奪い、子どもの気持ちより自分がどうするかに焦点が移ってしまいます。ファシリテーターの基礎は気づく力です。自分を自覚し、自分の感情や言動が誰の為のものか等を自覚することが大切になります。
遊びの中で子どもが「あのね…」と話しかけてきたら、ファシリテーターは自身の気持ちと身体を子どもに向けて、子どもが話しやすいように手助けしながら、子どもの話に耳をすまします。子どもの言っていることを自分本位に解釈するのではなく、子どもが話しやすいようにし、話を聞くことがファシリテーターの役割です。
レインボーハウスのプログラムに参加した遺児の声、保護者の声をお届けします。
レインボーハウスでは本年6月に全国のプログラム参加者や対象の方々へコロナ禍における生活状況の変化について アンケートを行いました。レインボーハウスの利用の有無に関わらず、多くの声を頂きました。アンケートでは精神的なサポートが必要と回答している方が多く、「不安な気持ちを子には言わないようにしているが、吐露する相手(夫)もいなく、1人で抱えることが多くなった」といった不安を表現することの出来ない切実な状況などが描かれていました。 ※以下はアンケート集計の一部です。
心の傷に苦しんでいる子どもたちに寄り添うことで、「ひとりじゃない」という実感を持ってもらい、レジリエンス(精神的な弾力性や回復力)を高めることを目標をしています。レジリエンスを高めると、肯定的な未来志向、感情の調整がうまくできるようになるなど、子どもの成長の力となります。
子どもたちと保護者を支える心のケア事業に関わる様々な活動のために大切に使わせていただきます。
・プログラム開催のための費用(つどい、ワンデイ、海外研修)各レインボーハウスで月1~2回開催
・作文集などの作成・配布を通じた啓蒙活動
・ボランティア養成のための講座開催
・遺児家庭訪問
・講演会、啓発のためのシンポジウム開催
・国内外の協力団体と連携した学習支援、海外研修(フィリピン)
*2019年はスリランカに行き、現地の団体と連携してテロ事故で親を亡くした子どもたちのサポートを行い、本会のノウハウもお伝えしました。
本プロジェクトをご支援くださった