クトゥルー神話ファン待望!怪奇と幻想の豪華短編集『グラーキの黙示・仮』を翻訳出版したい!

ど読みはじめたら、最後まで夢中になるはずだ

——ラムジー・キャンベル「湖の住人」(尾之上浩司・訳)より

書名:Cold Print
著:ラムジー・キャンベル(Ramsey Campbell)
発行国:英国
発行年:1993年
ジャンル:外国文学・フィクション
ISBN:978-0-747240-59-4

著:Ramsey Campbell(ラムジー・キャンベル)
1946年イギリス生まれ。リバプール出身。H・P・ラヴクラフトに代表されるホラー・フィクション作家の影響を受け、1960年代にアーカム・ハウスより作家デビュー。第2世代のクトゥルー神話作家を代表する一人としてジャンルを牽引し、今現在、『クトゥルフ神話TRPG』などの関連作を通して世界的に広まっているこの創作神話に対して多大なる貢献があった。今世紀に入ってからも、”The Darkest Part of the Woods”、”The Last Revelation of Gla’aki”などの神話長編を精力的に発表している。
先人たちが連綿と書き加えてきた
クトゥルー神話の重要な「原典」(発起人:森瀬 繚より)

疫病がはびこり、出版業界にも逆風の吹き付ける2021年現在。最近作ならばまだしも、今となっては「古典」の域に入り込んでいる80年代以前のクトゥルー神話ものの翻訳作品を商業市場に乗せることは、H・P・ラヴクラフト自身の手になるものを除き、非常に難しくなってきている。
今回、クラウドファンディングという手段を選択したのは、「それでも、クトゥルー神話の基層を形作っている作品を日本語で読みたい」という読者のもとに、そのクオリティにおいてご満足いただける形の邦訳をお届けするための、いわば実験的な目的を兼ねたものとなる。無論、ラムジー・キャンベルの珠玉の作品群を、まとまった形で読めるようにしたいという熱望に後押しされてのことでもある。
この作品集でひとまずの成功を収められたなら、今後、同様に翻訳権の取得が必要となる訳書を——キャンベル氏の諸作品はもちろん、たとえばリン・カーターやリチャード・L・ティアニー、E・P・バーグルンドといったような——色々と企画していけることになるかと思うので、同好の読者諸兄諸姉には何卒ご協力いただければと思う。

収録作品の数が21本と非常に多いため、今回は尾之上浩司氏、夏来健次氏、竹岡啓氏といった斯界のベテランたちに加え、新進の翻訳者として怪奇小説ジャンルで注目を集める渦巻栗氏などにご助力をいただいた。もちろん、訳文や用語の統一性などについては筆者が監修し、星海社より刊行中の新訳クトゥルー神話コレクションと同様に、訳注や解説、地図などの資料をふんだんにご用意する予定となっている。どうぞ、御期待いただきたい。

森瀬 繚(もりせ りょう)
ライター、翻訳家。TVアニメやゲームのシナリオ/小説の執筆の他、各種媒体の作品で神話・歴史考証に携わる。在野のクトゥルー神話研究家として数多くの著書があり、近年はH・P・ラヴクラフトの新訳作品集「新訳クトゥルー神話コレクション」を、星海社より刊行中(全7冊予定)。2020年末にグループSNEより発売された『暗黒神話TRPG トレイル・オブ・クトゥルー』日本語版では、翻訳監修のほか、プロデューサー的な立場で製品企画を担当している。

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