す。
2020年、新型コロナウイルスが流行しました。
その影響で、大学生は夢見ていた学びの「場」の多くが、失われました。
やっとの思いで入学しても、キャンパスに足を踏み入れることはおろか、家から出ることもできない。
朝起きて、一日中パソコンの前に座り、狭い部屋の中で1日を終える。
これが求めていた学びの姿だったのだろうか…?
目の前の現実。
それは、コロナの感染に脅かされる人々。逼迫する医療現場。厳しい経済状況。
そんな中、日本では「不要不急の活動の自粛」が叫ばれており、音楽をはじめとする文化活動は隅に追いやられ、演奏会などの公的な場は次々とキャンセルされていきました。
私たちの調査では、現役音大生の演奏会出演回数は2019年と2020年を比較すると、平均で一人当たり約8回から2.7回へ、すなわち約65%以上減ったことがわかりました。
さらに、2019年では20回、35回、12回という回答が見られたものの、2020年には10回以上演奏会に出演したという回答はゼロでした。
これらを見ても、音楽大学生にとって厳しい状況であるということがわかります。
音楽大学生は演奏会ないしは発表会に向けて日頃鍛錬を積んでいます。
成長のターニングポイントとなる目標が失われていく状況は、これから先の、音楽家への道標が見失われていく感覚でした。
音楽を学ぶことができないというだけでなく、
音楽を演奏する喜びを他者と共有できないもどかしさ、やるせなさを抱き、
表現する歓びを感じられず、生きるエネルギー、糧を得ることができずに過ごす日々が続きました。
しかし、このままではいけない。
音楽に携わる身として、音楽をそして演奏する場を共有することの素晴らしさを実感しているからこそ、
「できないからやらない」ではなく、
この状況でもできる道をなんとか模索していくことが
音楽の灯火を途絶えさせないために必要なのではないか。
音楽界の未来を担う、若い音楽家たちの活躍の場を復活させ、
ポストコロナの時代に、ウイルスと共存する社会と音楽の共生のあり方を見つけたい。
また、思い描いた学生生活を送ることができずに燻っている自分たちのためにも、勉強の場を作りたい。
そんな思いから、この企画が立ち上がりました。
ご協力いただいた資金は、出演者・運営メンバー全員へのPCR検査・ホール設備使用料やプログラム制作費用、クラウドファンディング手数料に充てさせていただきます。
現在の収入は、協賛頂いている企業様からの協賛金、応援いただいている方からの寄付金、出演者からの出演料、国からの助成金となっています。
演奏会を開催するにあたって感染症のリスクを最大限に抑える必要から、
出演者・運営メンバー全員へのPCR検査を実施することになりましたが、
上記の運営資金ではその費用が賄えません。
感染拡大のリスクを可能な限り抑え、安心安全の演奏会の実現のために、皆様のご協力をお願い申し上げます。
リターンはHPや配信概要欄へのお名前の記載、そして特典映像がついてくる(あくまでコンサートをさらに楽しんで頂くための要素の一つとしてご用意しているため、コンサートのアーカイブを消す際【2021年3月末日】に一緒に消去致します。)といったプランをご用意しております。
【2021年2月】 演奏会準備
【2021年2月中旬】 出演者・スタッフへのPCR検査の実施
【2021年2月24日、25日】 演奏会本番(出演者の家族、友人などの招待客制)
【コンサート終了後】 コンサート映像の編集・広報活動