では、伊江島を含む沖縄県内の三箇所で大麦づくりもスタートしています。
ビールづくりを担う私たちと地元の農業が緊密に連携して、沖縄の島々の中で資源が循環するサイクルをより強固なものとしていくことが私たちが想い描いている将来像です。
地元の農家さんとの対話から生まれた、沖縄発のプロジェクト
循環型のビールづくりの構想は、地元の農家さんとの対話の中から生まれました。
もともと伊江島の農家さんは、ビール粕を堆肥にしていました。ならば「ザ・ドラフト」のビール粕も活かしていこう、ともに新しい資源循環のモデルをつくっていこうと意気投合したことがきっかけです。
今は始まったばかりで規模も決して大きくはありません。しかし、この仕組がしっかりと構築されれば、沖縄県内だけで農産から生産・商品までを一体して循環させる”環境にやさしいものづくり”ができるのではないか、ひいては沖縄全体のためにもなるのではないかと考えています。
このように「ザ・ドラフト」を通して循環型社会の実現に貢献していきたい、そして、それを多くの方に知っていただき、実際にビールを飲んでいただくことで応援してほしいと考えたのが、このプロジェクトを立ち上げた理由です。
オリオンビールの製造過程での環境負荷低減の取り組み
オリオンビール名護工場は古くから環境負荷を減らすための取り組みを行ってきました。
たとえば、2001年には環境マネジメントシステム「ISO14001」認証取得。2006年以降は、ビール・その他製品の製造過程から排出される廃棄物(総量平均約5,500t)をすべてリサイクル・リユースすることにより、ゼロエミッション(埋め立て処分するゴミの量をゼロにすること)を達成しています。
名護工場の全景。やんばるの森に抱かれ、奥には名護湾が見えます
工場見学の展示パネル。ビールづくりの各工程で使われる資源は、すべてリユース・リサイクルされています
自然のめぐみ豊かな沖縄で生まれ育ったビールメーカーだからこそ、環境問題にはしっかりと向き合っていきたい。そうした姿勢が脈々と受けつがれ、今回の循環型のビールづくりのプロジェクトにつながっています。
2020年から発売している「ザ・ドラフト」は、すでに大麦生産を行う伊江島村との連携でスタートしていますが、大麦の生産を他地域にも展開するため、2020年には名護市・南城市の農家とも連携して大麦の栽培をスタートしています。
大麦の種まき
昨年、沖縄県各地でスタートした大麦の播種(種まき)の様子をご紹介。土壌にはビール製造から出たビール粕を堆肥として活用しています。
2020年11月の南城市での種まきの様子。子供たちも頑張ってくれました
大麦の種。大きくなぁれ!と思いを込めて撒いていきます
名護市の畑にて。地元の皆さんと一緒に種まきを行いました(2020年11月)
大麦の育成状況
沖縄の大麦が現在どのように育っているのか、2021年1月下旬の畑の様子をご紹介。この春には、豊かな大麦となってビール原料に使われることと期待しています。 今回の大麦の栽培を通じて、将来はもっと多く収穫できるように地元の皆さまとの研究も進んでいきます。
2021年1月下旬の伊江島の様子。青々と育っていますね!
名護の大麦もすくすくと育っています
リターンでお送りする「ザ・ドラフト」をご紹介します
リターンの品物は「ザ・ドラフト」を中心に、おいしくオリオンビールを楽しんでいただくグッズを選定しました。さらにクラウドファンディング限定で、今年の3、4月に予定して