のまっさらな状態で、親になる決意や覚悟も親それぞれ心に秘めたものがあるはずです。
しかし年月の経過とともに、その気持ちは少しずつ薄れ、忘れ、自分の子どもにまで優しさや配慮がまわらなくなり、逆にストレスをぶつけることで日ごろの鬱憤を晴らし、それが日常として当たり前になっていってしまう。
子どもに対する愛情の薄れは、子どもへの関心の欠落を引き起こし、だんだん子どもに無関心になり、関係が億劫になってくる。
本書籍「カブト虫は元気かな。」は私の子どもへの愛情、興味、関心が100%注がれた本です。
そしてこの本はそんな、子どもへの愛情が薄れてきてしまっているパパ・ママへ向けられた本です。
この本を読んでもう一度愛情を100%フルチャージして頂ければと思います。
そして、これは私も反省するところですが、私の二人の子どもたちに絵本の読み聞かせというものをほとんどしていません。本を読んであげないどころか二人の息子にipadとiphoneを手渡してYoutubeを見せてしまっているのが現状です。
これはおそらく、私たち以外のご家庭でも心当たりのある事柄かとも思いますが、われわれ親たちの手を煩わすことなく、子どもたちをおとなしくする手っ取り早い方法が、スマホを渡して勝手に遊んでてもらう方法であり、その回数が多くなればなるほど、時間が長くなればなるほど親と子のコミュニケーションの機会が減る、それは時代の傾向なのかもしれませんが、こういった背景に子どもの国語力低下や本離れ、如いてはコミュニケーションを取るのが苦手でキレやすい子などの問題に関係してくるのかと思われるところです。
四六時中子どもと一緒に何かをしていることはないと思いますし、子どもがスマホでゲームやYoutubeを見ても良いと思いますし親がその間テレビを見たりSNSをやってても良いと思いますが、親が子どもへ1日1冊の絵本を読んであげるという行いも、非常に価値のある行いなのではないかと思います。
(ちなみに我が家はテレビでYoutube、スマホでゲームが大半の時間を占めていましたが、1日1冊の絵本読み聞かせを開始しています。)
本の出版には現物の本で174万円が費用としてかかります。そんな大金を持ち合わせていない私としては諦めるかローンを組んでやるかの2つの選択しかありませんでした。
そして私は3回払いのローンを組んで出版することを決めました。
そして最近、巷でよく耳にする"クラウドファンディング"、これを利用すれば私の作品を出版するにあたって少しでも我々一家の経済的負担が軽減されることは間違いなく、とりあえず自分でできる最大限のことはやろうと、この「カブトムシは元気かな。」出版プロジェクトを達成すべく手探りで作業に取り掛かっているところです。
2019年にも、ある出版社主宰の絵本コンクールで私の他の作品が高評価を得、書籍化のお話を頂きました。そのときも書籍化して出版したいと強く思いましたが、仕事と家庭の忙しさに負けてなかなか資金集めに取り掛かることができませんでした。そうこうしているうちに、2020年春、私の職場近くの文芸社本社で第18回絵本コンクールの広告をたまたま目にし、今度は違う作品で応募しました。前回(2019年)に私の作品が高評価を得ていたのでかなり期待して結果を待っていましたが、「残念ながらあなたの作品は落選・・・」との事でした。
しかし文芸社に私の作品の講評を希望したところ、上記でも書いたようにとても丁寧でありがたい返答を頂きました。
この年になって面識のない人に、