はじめまして!
本作の企画者であり、監督と脚本を務めます、小池と申します。
本作の成り立ち
脚本を書いたのは今から5年前。
大学生だった私は、ある日、友人で看護学生の女性から、彼氏との関係について相談を受けました。
ラインを送っても既読無視、デートの約束より趣味を優先する彼氏に憤りを感じていた彼女。でも、一緒にいると楽しい、と言います。
楽しいなら、ちょっとルーズでも別にいいんじゃない?と告げた私に、彼女は「愛し合いたいんだよ、周りの彼氏彼女みたいにしたい」と答えました。
上手く返事ができなかった私は、彼女とその彼氏を主人公にした物語を描いて見せることで、彼女の悩みを解消しようと考えました。
その時完成した脚本が本作でした。
本作の意気込み
幼稚園児だったころの私の夢は「映画監督」でした。
ずっと映画が好きで、絶対に映画監督になると決めていました。
そして。大学に入学。並行して映像会社でアルバイトを始めました。
そこで待ち受けていたのは、パワハラとセクハラが横行する、劣悪な環境。若手は台本で叩かれ、現場でミスをしたら飲み会でバリカンで坊主にされる。女性スタッフは胸を揉まれ、先輩スタッフは他人の悪口ばかり。
「石の上にも三年」という言葉を信じ、アルバイトを続けました。
三年後にはそう言った目に遭うことは減りましたが、代わりに自分が「パワハラ側」に回らないといけない立場になりました。
絶対にやらないと固く誓い、それを行うスタッフを制することを試みましたが、「習慣」として当たり前のように存在する「環境」に、私は為す術もなく、結果、アルバイトは辞め、卒業後も他業界へと就職しました。
映像業界に進んだ友人に聞く限り、この状況は現在も変わらないようです。もちろん会社によるんでしょうが、「悪しき慣習」が未だ根強い業界なのは間違い無いでしょう。
私は一度、パワハラを行うスタッフに、どうしてそんなことをするのか?と聞いたことがありました。彼は私のケツを蹴り上げ、こう言いました。
「こうやってウサ晴らさないと、作品なんて作れないんだよ。みんなが笑って楽しく、なんて、遊びの世界。こうしないと良いものは作れない」
絶対に違うと思いました。でも、言い返せなかった。
今回、私は「ホワイトな現場を作る」ことを目標に掲げています。それが、彼らへの、そして、映像業界への復讐だと思ってます。
本作について
▼キャッチコピー
・時空を超えた、看護が始まる。
・入院患者は、未来の私。
▼あらすじ
看護学生の岩本ユミは、実習で担当になった40代女性の患者から、『未来の私』であることを聞かされる。 ユミは未来の私から人生指南を受けながら、破綻した彼氏との関係の修復など、恋に仕事に奔走する。 しかし、親友のカナがユミの彼氏と浮気していることが発覚したことで、事態はさらに悪化する。
▼特報映像公開中!
キャスト
主人公:岩川悠美役 近藤珠理
女優や被写体モデルとして活動中。
みかんが大好き。
Twitter @mknhsin200
Instagram @mkntbti30
【 最近の出演歴 】
・革命アイドル暴走ちゃん×松竹株式会社コラボ公演『暴走ちゃんの暴走」』(会場:花まる学習会王子小劇場) 出演
・映画版『百物語一夜行』(原作:芳村梨絵 監督:渡邊豊) 出演
・京都大学公認自主映画制作サークル雪だるま