同性カップルも“いいふうふ”になりたい!同性婚への理解を深める企画展を開催したい

同性カップルも“いいふうふ”になりたい!同性婚への理解を深める企画展を開催したい
「同性婚はなぜ必要?」「同性パートナーシップ制度との違いは?」「誰が何に困ってるの?」そんな声にお応えすべく、同性婚に関する展示会を11/22(いい夫婦の日)に大阪で開催予定!同性婚成立へ向けて社会の理解を促すと同時に、結婚できず困っている同性カップルの方へより安心して生きられる方法をお伝えします。

はじめまして。特定非営利活動法人カラフルブランケッツ(以下、カラフルブランケッツ)の井上ひとみと康純香です。

私たち2人はカラフルブランケッツの共同代表をしています。井上は獣医師、康は行政書士として働きながら、メンバーとともにLGBTQの方を含めた全ての人が安心して暮らせる社会をめざし活動しています。(団体ホームページはこちら。)

写真左から康純香、井上ひとみ。右下は団体キャラクターのブランちゃん。

戸籍上の家族だけでなく、みんなで助け合い、支えあって暮らしていけるように。LGBTQ当事者とアライの一人ひとりが、得意なことを活かして困った人を助け、助けてもらった人が今度は違う誰かを助ける。

そんな「相互支援」の考えのもとで、カラフルブランケッツはコミュニティづくりやイベント・勉強会の開催など、さまざまな活動を行っています。

そして、カラフルブランケッツの特徴と言える活動として、任意後見契約や公正証書遺言書などを作成する法的サポートがあります。

超高齢化社会である日本で、自分の老後や死後に不安を抱かない人はいないと思います。ましてや、法律で関係性が認められない同性カップルの不安はどれだけ大きいことでしょうか。カラフルブランケッツは法的サポートをすることで、その不安を少しでも小さくするお手伝いをしています。この活動を通じて、たくさんのLGBTQ当事者の方から感謝の言葉をいただき、やりがいや使命感を感じています。ただ、任意後見契約や公正証書遺言作成には多大なる手間も費用もかかります。(どれぐらいの費用がかかるかはぜひこちらの記事をご覧ください。)私たちがたびたび感じることがあります。それは…

「法律上の結婚ができれば、同性カップルがこんな手間や費用をかけなくていいのに…。」

私たちはカラフルブランケッツでの活動を通じて、法的サポートを求めるたくさんのLGBTQ当事者の方に出会いました。そのことにより痛感しているのは、日本における同性婚の必要性です。

現在、日本では、地方自治体における同性パートナーシップ制度など、LGBTQの存在を前提とした制度も増え、2021年3月には、札幌地裁が日本の裁判所として初めて『同性婚が認められないことは違憲』と判断しました。日本においては画期的な判断でよろこばしいことですが、いまだに同性婚が成立していないのは、G7(主要先進国)の中で日本だけです。

同性婚訴訟の原告や弁護団のみなさんをはじめ、たくさんの人や団体が同性婚成立に向けて取り組んでいらっしゃいます。同性婚が成立すれば、カラフルブランケッツとしても、大変うれしく、よろこばしく、メンバーの多くも新たに法的権利を享受できる選択肢が増えます。

一日でも早く同性婚が成立するために、そして、それに向けて行動をしている人たちのために、私たちもカラフルブランケッツらしい形で応援や後押しをできないか。それは私たちのモットーである「相互支援」にもつながるのではないか。そんな想いから、今回の企画展を開催します!

私たちカラフルブランケッツはこの度、同性婚への理解をひろげる企画展を開催いたします。場所は、カラフルブランケッツの拠点のある大阪にて。そして、開催日は11/22(月)からを予定しています。そう、11/22は「いい夫婦の日」。ぜひとも、この日に同性婚について考えていただきたいと思っています。

この展示会では、結婚できない同性カップルの困りごとや、その部分的な対処法である「公正証書」、そして、“いいふうふ”になりたいと願うLGBTQ当事者の方の声をご紹