《家主さん思い出の京町家でプラントベースの飲食を始めたい!》

《家主さん思い出の京町家でプラントベースの飲食を始めたい!》
京都市・西陣にある現在空き家になっている京町家。家主さんの思い出のつまった町家を改装し、プラントベースの飲食の拠点としたいと考えています。飲食店営業許可を取得するための改装費用、什器等の購入費用を捻出するため、皆様のご支援よろしくお願いします。

①ごあいさつ

 はじめまして。ラトリエドゥミィの狩野と申します。京都を中心に、個人で「プラントベース」のケータリングやお弁当の販売、イベント出店などを行っています。
「プラントベース」とは「植物由来のものを多く摂るよう心掛ける」というカジュアルでポジティブな発想のことです。「食べてはいけないもの」を設定するのではなく、「意識して食べるもの」として植物由来のものを多く取り入れ、心身の健康につなげていきましょうという考え方です。

②このプロジェクトについて

  京都の街中でも、維持するのが金銭的・年齢的に難しいという理由で、町家が空き家になったり、取り壊されて更地になったりしています。

  そんな中、以前からケータリングの依頼をくださっていた方から、思い出のつまった西陣の町屋を改装し、地域コミュニティの交流の場として活用したいというお話をうかがいました。推定築100年の歴史ある京町屋です!

  西陣(にしじん)とは京の都の中心であった「京都御所」の北西に位置する地域の名称であり、高級絹織物の西陣織発祥の地です。西陣織は平安時代から続く工芸として、重厚な織物は着物はもちろん寺社の装飾などにも使用されてきました。なお、「西陣」の名は、応仁の乱(1467年-1477年)の際に西軍総大将である山名宗全がこの土地に陣を構えたことに由来します。

  長く織物の街として栄えてきましたが、昭和中期以降から着物の需要が激減したことから、現在では織物で生計を立てている家はほとんどありません。このあたりの町屋は「織屋建(おりやだて)」という、織屋に便利な作りになっている家が多いのですが、織屋の激減に伴い織屋建の町屋の必要性も低くなり、次々と町屋の取り壊しや建て替えが進んできたエリアの一つです。

  このように歴史ある西陣に現存する貴重な町屋の活用に興味を感じつつも、当初は時々遊びに行けたらいいなという程度の気持ちだったのですが、町屋に何度も足を運び見ているうちに、この貴重な建物を保存し有効活用することの大切さを感じるようになり、「ここで食の仕事を始めたい!」と強く思い、家主さんに相談しました。

  そうしたところ快くOKしてくださって、このプロジェクトが始まりました。

  飲食の営業許可をとるためのキッチン周りなどが必要となり、家主さんと一緒に改装プランを一から練りなおすところから始めました。

  なるべく間取りを変えず、京町家らしい土間の雰囲気を残したいと、工務店さんなどといろいろ相談しています。先述のとおり、この町家はむかしは西陣の織屋さんの建物で、「織屋建(おりやだて)」という構造になっており、織機を入れていた時の名残で奥の間の天井が高く、2階が吹き抜けのようになっていて、当時の作りが現在ではかえっておしゃれな感じもします。

  ここを、プラントベースのお弁当とデリのテイクアウトとデリバリーの拠点にすると同時に、私が以前からやっているケータリングや料理教室などを行ってきたいと考えています。

  このあたりには、こだわりの農家さんから野菜を仕入れてくれる八百屋さんや自然食品店が多く、元気なお野菜を使ってお料理を作ることができます。できるだけたくさんの人に楽しく元気になってもらえることが目標です。

  これまで様々な食のお仕事をいただいてきました。現在の状況では、以前のようなパーティフードをお持ちするのはなかなか難しいのですが、違う形になっても、食べること作ることで元気になったり、また、食材を一生懸命作ってくれている方々との橋渡しがし