山形の高校生が”規格外さくらんぼ”を使ったフレグランスで地方を盛り上げたい!

山形の高校生が"規格外さくらんぼ"を使ったフレグランスで地方を盛り上げたい!
山形市立商業高等学校の産業調査部が山形市を「香り」で活性化しようとルームフレグランス「Chero(チェロー)」を作成しました。山形の農業と当時再建中だった商業施設を盛り上げたいという想い、そしてコロナの影響で全国大会に出場できなかった3年生の想いが込められているフレグランスです。

山形県にはたくさんの名産品があります。

その中でも最も有名なさくらんぼは日本一の生産量を誇ります。

しかし、さくらんぼは形や色味によって規格外になってしまうものも多く、その多くは市場に出回ることはありません。

この現状を変え、さくらんぼの魅力をもっと多くの人に伝えることで地域を盛り上げるため、私たちは「規格外さくらんぼ」を活用したフレグランス「Chero(チェロー)」を作りました。

産業調査部という部活動を知っていますか?

私たちは、山形市のお宝広報大使として、山形市の地域活性化につながる研究・活動をしています。

毎年「生徒商業研究発表大会」と呼ばれる商業科目を学ぶ生徒による研究発表の場において、研究活動の成果を発表しており、私たち産業調査部は3年前、全国大会二連覇を果たしました。

しかし昨年、コロナウイルスの影響により全国大会が中止に。

先輩方の研究や想いを形に残したいという願いも込めて、「Chero」の作成を決定しました。

私たちのフレグランス「Chero」は、「さくらんぼ」と「バラ」の香りをブレンドして作成したルームフレグランスです。これには2つの想いが込められています。

①山形の農業の象徴「さくらんぼ」

先ほどお伝えしたように、山形といえば「さくらんぼ」を連想する方は多くいらっしゃいます。

しかし、生産する過程で多くの規格外品が生まれてしまいます。この現状を踏まえ、市場に出回らないそれらの規格外品を使うことで山形の農業を盛り上げたいと考え、「規格外さくらんぼ」の抽出液を基に「さくらんぼ」の香りを再現しました。

▲抽出している様子

②山形の町並みの象徴「大沼デパートのバラ」

 旧大沼デパートは元禄13(1700)年創業の老舗百貨店です。本店のある山形市七日町は、山形市の繁華街として長い間県民に慕われていました。しかし平成に入り、交通インフラが整備されたことにより、隣接する仙台市内の百貨店に買い物客が流れ、業績が悪化してしまいました。

一昨年、私たち産業調査部は当時経営再建中だった大沼デパートを盛り上げようと応援企画を展開しました。

来店者にアンケート調査を行い、大沼に合う香りは大沼デパートのロゴでもある「バラ」との回答を多く得ました。そこで、私たちは大沼デパートの復活を願い、フレグランスにバラの香りを加えました。

③香りは人の記憶に残る

私たちは研究テーマを「香り」とし、研究を通して、香りは人の記憶を呼び起こすものということを学びました。

皆さんには、Cheroを嗅ぐことによって「山形にもう一度行きたい!」という思いになってもらいたい。

また、山形に訪れたことのない方は、Chero購入をきっかけに山形に足を運んでもらいたいという願いを込めて、「ルームフレグランス」を作ることにしました。

この二つの香りをブレンド開発を進めるなか、商品名を自分たちで話し合い『Chero(チェロー)』という名前に決定。サクランボの「cherry(チェリー)」とバラの「roze(ローズ)」の頭文字をとって、Chero という商品名になりました。

主成分はバラとサクランボで、みずみずしさと、ほんのりとした甘い香りが特徴です。

内容量:100ml

トップノート:サクランボ レモン カシス の香り

香りをつけた時、最初に感じる香り「香水の第一印象」です。つけてから5~10分くらい香ります。

トップノートに使用されているさんくらんぼの香りは甘い独特の香りを持っています。成分であるベンズアルデ