子供の想いを地域の力で支える「ヤングケアラー支援ガイドブック」を作りたい!

子供の想いを地域の力で支える「ヤングケアラー支援ガイドブック」を作りたい!
ヤングケアラー。高齢化、少子化の中で、通学や仕事のかたわら、障害や病気を持つ親や、祖父母、年下の兄弟の介護や世話を余儀なくされてる18歳未満の子供たち。介護の現場では喫緊の課題です。そこで、行政、地域、と連携したヤングケアラーを支える仕組みづくりを早期に実現したく、このプロジェクトを立ち上げました!

こんにちは!

本プロジェクト代表の社会福祉法人奉優会 社会福祉事業統括本部 地域包括ケア事業本部 本部長の川口有美子です、居宅事業部長の佐々木克祥です。

私たちのプロジェクトをご覧いただきありがとうございます。

このプロジェクトは、クラウドファンディングを中心に『ヤングケアラー支援ガイドブック』という単行本を、株式会社メディア・ケアプラスより出版していくことを目標としています。この度9月下旬に初めてクラウドファンディングに挑戦致します。(すべてのリターンについても出版社の許可済みとなっております)

居宅事業部では、自法人や地域の施設・人材の持続的な経営、成長、そして、地域や社会全体、特に、この介護業界の持続的発展に貢献し、より良い地域づくりをしていきたいと考え、そのためには、利用者、地域住民、多職種の方々のさまざまな方の声に耳を傾け、各関係機関とも協力しながら、社会からの要請に応える活動にも取り組んでいます。また、居宅介護支援の現状・将来に向けた提言(講演活動含)なども積極的に発信しています。

ヤングケアラー支援ガイドブック 紹介動画

地域のつながりの衰退や、急速な少子高齢化や核家族化の進展、共働き世帯の増加などで、ケアを支える大人や支援者が減少していく中で、家族の世話を担わざるを得ない「子供」は今後も増えていく可能性が高いのではないかと言えます。

それを支えるための仕組みづくりを新たに構築していかなければならない時代にあって、支援者側はどのようにすべきか、いま何をしなければならないのかを考えるためのヤングケアラー支援ガイドブックを出版し、仕組みづくりや支援の方法についての一助になれば幸いです。

居宅事業部のケアマネジャーは、これまで、ケアラー支援の括りでヤングケアラーについても支援して参りました。
家族に集中していた介護の負担を減らし、「介護の社会化」を目指して平成12年に介護保険制度がスタートされました。20年以上が経過する中で、時代と共に介護の担い手に変化が生じています。特に「ヤングケアラー」への対策は喫緊の課題だと感じていました。

一部自治体や研究者の調査では、14歳以下の小中学生にも一定数のヤングケアラーが存在することが確認されており、実際にはさらに多いと思われるのではないかと推測します。また、18~30歳程度の「若者ケアラー」の存在にも目を向ける必要がありシームレスな支援、仕組みづくりが求められているのではないかと現場では強く感じます。

居宅事業部では、これまで利用者、家族一人ひとりの支援を通しケアラー支援(ヤングケアラー含)も含め、そこから見えてくる地域の課題について、地域の方々と一緒に考え、支えあいの仕組みづくりや地域づくりに取り組み、地域課題を発見、検討、居場所づくり、連携・ネットワークづくりに注力し地域全体のケアマネジメントのお手伝いをしています。
支えあえる地域を、住民や専門職みんなでつくり、カフェや癌当事者サロン、料理教室などの立ち上げや講演活動も含め「我がごと・丸ごと地域共生社会の実現」を目指しています。

利用者、家族にとってのより良い暮らしを地域でどう支え、つくっていくのか、一人ひとり利用者の暮らす姿や気持ちを、みんなで共有していく事が何よりも大切だと考えています。

これからどう地域で支えて行くのか。地域(地域住民・行政・教育・医療機関等含む)のケアの発想が変われば利用者、家族がどう変わっていくのか、住み慣れた自宅で安心して暮らしていくためにはどのような事ができるのか私たち支援者は熟考する時