革職人の遊び心が生んだ独創的なのに使いやすい縦長トート

革職人の遊び心が生んだ独創的なのに使いやすい縦長トート
世の中のトートバッグが殆ど横長な事に気が付き、縦長のトートがあっても面白いのではないか。ピンと来た私は、2週間に渡りサンプルや型紙を作り、試作に没頭しました。出来上がった縦長のトートバッグは、今迄に無い全く新しい物でした。今回のプロジェクトは、新商品「バーティカルトートバッグ」製作支援のお願いです。

けることで、革が馴染んで使いやすくなります。

・内張りには「ピッグスエード」を使用

「ピッグスエード」と呼ばれる豚革のスエード生地を内張りにふんだんに使用しました。摩擦に強く、軽量で高級感があるのが特徴で、バッグの内側にも素材からこだわったトートバッグです。作業用手袋に使われることが多く、耐久性があるので本や書類の角でボロボロになることがありません。内側にもしっかりした革を使用しています。
- 作細部まで心を込めた丁寧な手仕事 -

・長時間持っていても違和感のない、総手縫いで仕上げたハンドル

当店のバッグハンドル特有の製法で造られるハンドルは、握りやすさが特徴です。キワを一針ずつ丁寧に縫っています。手に直接触れるからこそ、繊細さが必要と考えて全て手作業で仕上げました。ハンドルを立体成型するのには、高度な技術が必要です。職人技を垣間見ることが出来る部分でもあります。

・丁寧なコバ(革の端)処理

樹脂でコーティングせずに、天然素材のみでじっくり時間をかけてコバ面の処理を行っています。磨いて削る。これを納得のいくまで繰り返し、最後に温度調節の難しい加熱処理を施してコバ面を締めます。強度を上げるための工夫です。

このように、「フチ捻」と呼ばれる専用の道具を、絶妙な火加減で加熱し、コバ面に当てます。

・持ち手根のキワを手縫いで補強

負担のかかる部分は、手縫いで補強してあります。手間を惜しまずに、細かな部分まで手を施すことで長く使用できます。量産できない分、しっかりとした仕立てを行っています。
- 黄金比を採用したパーツの配置計算 -

黄金比とは、近似値1:1.618で表せるもので、安定的で美しい比率とされる比率の事です。

黄金比を取り入れている例として、パルテノン神殿、ミロのビーナス、モナ・リザ、凱旋門など、数々の芸術作品に用いられています。

近年では、企業のロゴや家具など様々なものに黄金比が応用されています。

なぜ黄金比を取り入れたか?

シンプルなデザインは、どんな場面でも活用できるメリットがある一方で、飽きやすいというデメリットがあります。

何度見ても違和感がなく、バランスよく見えるトートバッグであれば飽きがこないと考えて、バッグの顔とも呼べる持ち手根のパーツの配置を黄金比で計算しました。

すると、持ち姿やバッグを置いた時の姿が自然とバランスよく見え、違和感のない見た目に変わりました。他にも、様々なパーツの配置を黄金比で計算しています。

KATSUYUKI TANAKAのバッグは、全て黄金比を用いて設計されています。目に見えない、自然の美しさを堪能できる、レザーアイテムです。
- 注文を受けてから製作する完全受注生産 -

ヌメ革なので、在庫として置いておくと経年変化してしまったり、形が崩れるなどの事があります。作りたての新しい状態で使用してほしい、一人一人のお客様と親身に向き合いたいとの想いで、受注生産体制を取らせていただいております。
- 一人ずつの要望に寄り添うカウンセリング -

ご注文頂きましたら、受注確認と合わせて、お客様のご要望も受け付けております。ポケットの大きさ、裏地カラーの変更、ハンドルの長さの変更なども承っております。お気軽にご相談ください。

・ちょうどいい容量で、持ち歩きに邪魔にならない

ちょうどいいサイズ感で、毎日使いやすいようにデザインされています。

A4規格の書類やパソコンが入る設計となっています。

~下記の物を入れた状態~

・内容物

左上部より

ロングウォレット、50