革職人の遊び心が生んだ独創的なのに使いやすい縦長トート

革職人の遊び心が生んだ独創的なのに使いやすい縦長トート
世の中のトートバッグが殆ど横長な事に気が付き、縦長のトートがあっても面白いのではないか。ピンと来た私は、2週間に渡りサンプルや型紙を作り、試作に没頭しました。出来上がった縦長のトートバッグは、今迄に無い全く新しい物でした。今回のプロジェクトは、新商品「バーティカルトートバッグ」製作支援のお願いです。

◆田中克幸

福島県郡山市出身

陸上自衛官として10年勤務しながら、レザークラフトを独学で習得。

自身のブランドを立ち上げるために、2020年7月、陸上自衛隊を退職。

革細工の可能性を感じて、2020年7月1日、「KATSUYUKI TANAKA」ブランドを設立。

商標第6377599号、区分第18類(革製品)により保護されています。

革職人になった元自衛官

自衛官としてタフな現場仕事や訓練に励みながら、大好きな革製品を買っては自分で楽しんでいました。いつからか、売られている革製品に満足ができなくなり、「良い物が無いのならば自分で作ろう。」そう思ったのが革細工を始めたきっかけで、初めは趣味のレベルでした。

ある時、同僚から頼まれて革の小物を作ってあげると、すごく喜んでくれました。自衛官として「国民の役に立つ」ことも、革職人として「身近な人を喜ばせる」ことも、同じようにやり甲斐のある仕事だと気が付きました。ずっと思い描いていた夢を実現させるため、2020年に、ついに革職人として独立しました。革製品の可能性を信じ、革製品で人を幸せにする、それが自衛官時代から培わせた、私の哲学です。

~初めて作った財布~

初めて作った財布1

初めて作った財布2今思うと、とても懐かしいです。

カードの仕切りを縫い忘れていたり、細かな部分のミスはありますが、試行錯誤しながら一生懸命作った財布は、自分にとって使いやすい物でした。

「もっと本格的な作品を作ろう」

この財布を機に、そう思い立ったのです。

ブランドロゴ

黄金比を採り入れた、目に見えない美しさとバランスの良さを感じるトートバッグを中心に、大小様々なレザーアイテムを製作しています。日常生活の中での使いやすさと、シーンに溶け込みながら主張するデザイン性を両立させることをテーマに革製品を作っています。日本人ならではの感性で造られるレザーアイテムは、細かな気遣いや、繊細な丁寧さを感じることが出来るでしょう。

2021年8月には、大丸札幌店に出店しました。「百貨店に並んでも遜色のない商品」がコンセプトのイベントで、230名の応募の中から7名が選出され、その7名の枠に選ばれました。「確かな品質と適正な価格を両立している」と、厳しい目を持つ百貨店の責任者様から評価を頂いております。
-  革職人、田中克幸のバッグ作りのこだわり  -

・デザイン、制作、愛用まで一人で一貫して行う。

・何度も使った上で納得するまで改良する。   

・人と違う生き方を応援する革製品を作る。   

自分でもシンプルな横長のトートバッグを作っているうちに、縦長のトートがあっても良いのではないかと考えました。

夢中になって縦長トートを試作してはみたものの、こんな奇抜なバッグ、誰が使うのだろう?と少し後悔しました。しかし、作った手前、まずは自分で使ってみることにしました。

タブレット、A4の大きなノート、仕事道具を詰め込んで外を歩いてみました。カフェに行ったり、電車に乗ったり、買い物に行ったり、あらゆるシーンで持ち歩きました。そこで気が付いたことがありました。「このバッグ、意外と使いやすい?」

◆製作後に気が付いた縦長トートの5つのおすすめポイント

 1. 細長いカメラの三脚や丸めたA3のポスターが入る。

 2. 座っていても床に置いたバッグから中身が取り出しやすい。

 3. 歩くときに足にぶつからず邪魔にならない。

 4. 満員電車の中でも周りの迷惑にならない。

 5. 「面白いバッグだね」と、お